旧き良き時代の物造りに触れる


クラシックアルファ ジュリアシリーズの後期モデル 2000GTV はハンドブレーキメカニズムの不具合修理を行うべく、1日のお預かりをさせて頂いています。

案件は、ハンドブレーキレバーを引いても、ロックせずに戻ってしまう。といった内容。
ハンドブレーキ機構を分解し、点検するところから始めて行きます。
フロワー下側のプロペラシャフトの真横に、室内のレバーの連結部が臨めます。

永年の誇りが溜まり、可動部の動きが悪くなっています。
この頃のメカニカルパーツの構造は、しっかりと機械部品なのですよね。
ひとつひとつの部品が、コストを必要とする造りである事にいつも驚きます。

メカニカルの欠損は無く、なにも問題は起きておらず、原因は埃により可動部が凝り固まってしまっている事が原因でした。

徹底洗浄を行い、給油する事でスムーズな動きを取り戻しました。

パーツ単体で置いてあるだけでも絵になる。これが60年代頃の車の魅力でしょうか。

構成する部品の一つ一つが、時間とコストを掛けた物である事がよく分かります。

部品交換では無く、洗浄とメンテナンスで使用が可能になるという。半世紀程前に造られた部品ですが、この頃の部品だからこそ長期使用が可能なのですね。

アナログの魅力はこういう所にもありますね。
Written by Hashimoto

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