パンダ3 4X4 の異音修理


フィアット・パンダ3 4X4にお乗りのお客様より下廻りから発する異音についてのご相談を頂きました。
原因を調べると、冒頭画像にあるエキゾーストパイプのフレキシブル機構からである事が分かりました。

このフレキシブル機構は、振動吸収が目的の為にエンジン始動中はツインエアー特有の振動に応じて、ブルブルと動き続けている事が特徴です。
それ故に疲労劣化が進むという解釈が正しいですかね。
大きな異音こそはしないものの、窓を開けて周囲に音が反響するシーンであれば聞こえてくる。という音です。
常用回転域で音を出す事が多い為、意外と気になる物でした。

修理するには、純正のマフラーパイプを購入し、そっくりと交換するのが本来なのです。
大げさな気がしますので、今回は別の点にも着目し、リペアパーツを使っての修理をご提案させて頂きます。

マフラー配管を見ていた際に気になったのはこの逃がしの為のエグリ部分です。
マフラー配管を潰し、サブフレームのボルトとのクリアランスを稼いでいる様です。
過給器付きのエンジンですので、潰し加工部分の改善が出来れば排気の流れを整えるという事に貢献出来そうです。

用意したパーツはこちらのフレキシブル機構単体。
汎用部品ですので、現車のサイズと比較して発注しています。

該当箇所を切断し、フレキシブルパーツを交換します。
そのままでは面白味が薄いので、潰し加工の部分は丸形パイプを繋いでいこうと思います。


丸い形状のパイプに変更完了。ボルトとのクリアランスは十分に確保を確認。
走ってみても、私には違いが分かりませんが毎日乗っているお客様なら何かしらの変化に気付いて頂けると嬉しいです。
Written by Hashimoto

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