自動車メーカーが熱き車造りを行っていた 90年代の賜物
80~90年代の車造りは、メーカーの意気込みを強く感じ、さらには放つ個性も色濃い事が特徴です。
本気の車造りを随所に感じられる時代ですね。
目標を達成するために、惜しみなくコストを注ぎ込み、理想の車を世の中にリリースするかに勝負をかけていた時代背景はやはり今なお魅力を放つ車が多いです。
その時代の中でもランチアデルタ・インテグラーレシリーズにおいては、90年代の宝としていまなお人気は衰えません。
今回のデルタも、新車からワンオーナーの16Vです。
10万キロ走破の際からのお付き合いをさせて頂いており、エンジンオーバーホール作業より始まったデルタです。
「カムシャフトカバーからオイルが滲みだした気がする」との事で、ガスケットの交換を行いました。
オイル管理が行き届いてるので、カムカバー内部の綺麗さがそれを物語ります。
オイル管理を怠ると、金属部品には茶褐色の沈着汚れが目立つ様になるものです。
ヘッド側と、カムカバー側、両社ともにガスケットの残骸を綺麗に除去し、新たなガスケットを組み付けます。
整備性の悪さで言えばワースト級のデルタ。
お客様の愛情と、こちらの努力が良いバランスを推移している1台だと思います。
愛なくしては乗れる車では無いですからね~。
Written by Hashimoto