20万キロを超越し、リセットリフレッシュ!
連日のハードワークを続投中。
20万キロオーバーの106S16は、もう何度目?のタイミングベルト交換を機に、シリンダヘッドのオーバーホールを行います。
過去に緩めのオーバーヒート歴があり、大きな不具合こそはでていないものの、軽度に気になる事はいくつかありまして。
昨年の段階で、次のベルト交換の際は各部をリペアしましょう。という事をお知らせしていました。
新車からワンオーナーのラリー16Vは、22万キロ。
乗りたい車が他には思い浮かばず、これを降りるときは趣味性のある車からは離れるときかな?とオーナー談。
新車の販売も当社にお任せ頂いた印象深いオーナーと、その愛車です。
一時は当社のワークスカーを駆るワークスドライバーでもあり「クラッシャー」の異名を持つ、闘志漲るドライバーでした。
先日の106に引き続き、今年に入り2度目のヘッドオーバーホール。エンジンフルオーバーホールを含めると3台目の作業となります。
今年はこういった大規模補修が多い様に感じます。
実はこの後にエンジン換装を控える106も入庫中です。
ヘッドを分解し、機械加工を依頼。戻ってきたヘッドの組み立てから再スタートしています。
ヘッドの平面度は、歪が多く7/100の研磨が必要でした。
この数値を聞いた際に、瞬時にオーバーヒートの後遺症だと理解できました。
施工して良かったと思える瞬間です。
以下画像は、分解目のコンプリートヘッドと、リペア後のヘッド。
折角のリファイン。載せる際は極力美しくをモットーに作業を進めています。
ハードワークが続く日々。片隅に写るレッドブルは欠かせません。
年数を経過したバルブステムシールは硬化し、穴径が拡大していました。
燃焼室にオイルが流れ込み、ピストントップとバルブ付近にカーボンが蓄積する原因になります。
今年に入ってから使用しているWAKO’Sのアッセンブリペースト。エンジンの初期馴染みを補助する意味で使用しています。
清掃前後のシリンダブロック上面。
ピストントップの清掃。ヘッド上面の清掃、基本的な事を行い作業を進めます。
20万キロを走破しても、ブロック内壁にはホーニングの目が残ります。
ブロック消耗はほぼ無いものと判断できます。
この後組み上がったヘッドを搭載します。
20万キロ未交換の発電機をこの機会に交換しておきます。
この距離までノントラブルであったのは、運が良かっただけ。。ですよね。
カムポジションを決定し、各部の組み付けを進行中。
カムカバーガスケットは、純正品の供給が無いため、紙製の物に変更します。
106のオイル漏れでは有名な個所ですので、適材適所の考えで最適な手法を採用します。
引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto