アバルトを美しく制動する為に出来る事


軽量フライホール・タイミングベルトの一連作業を終え、続いてはブレーキメンテナンスへと移ります。
これだけの内容を1週間で行うにあたっては、大げさですが一瞬の油断を許さない状況になってきます。
上手に段取りを行い、他の作業についても同時進行で進めて行くことになります。

1年ほど前に、別件でリフレッシュメンテナンスも施工済みの為、今回の様なボリューム満点の作業をスムーズに進める事が出来ました。

かなり激しく擦り減った フロントブレーキディスク。
パッドの残量もほぼ限界まで減っていました。

前後共に ディスクロータとパッドを新調します。
せっかくなので、リヤ側は大径化(ビッグロータキット)を行います。
ドリルドロータが標準ですが、この機会に前後ともスリッドロータへと変更する事に。

上下に重ねた前後のディスクロータ。
フロントはブレンボでは無くノーマル形状キャリパのアバルトですので、ご覧の様に重ねると前後のロータ外径はほぼ同一サイズとなります。
リヤ側のブレーキが大きい車って、カッコいいのですよね。
もっとも、大切なのは性能ですが。

今回は、ブレーキホースもステンレスへと新調します。
ですので普段ならば(ホース交換を伴わなければ)キャリパーを、ブレーキ油圧ラインから切り離す事は無いのですが、
今回は「綺麗にして組み戻したい」思いからすべてのキャリパーを取り外します。

ご覧のとおり、細部までビッシリ黒ずみ汚れが蓄積しています。
イエローですので汚れが鮮明に目立ちます。

作業前

作業後

ロータ大きくて新品・キャリパー綺麗、そしてSessA低ダストパッド。
とても良い感じに仕上がっています。

フロント側も同様の仕上げを行っています。


ホイールの中から覗く、美しいブレーキシステム。
この感じが好きです。
ハードに走り、変色したキャリパもカッコいいのですけどね。一般的にはやはり美しい方が好みかと。

足元が美しい車は、その佇まいも美しい。そんな風に感じるのは私だけでしょうか。
Written by Hashimoto

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