このホースは予防的に交換しましょ!


軽量フライホイールの作業を終えた カブリオ・イタリア アバルトです。
続いてはタイミングベルトの交換作業を進めています。

タイミングベルトは、過去に一度交換されている模様でした。

エンジンのアッパーマウントの交換も行い、順調に作業を進めています。
新しいエンジンマウントは、ラバー素材の元気さがまるで違います。
中身がしっかり詰まっている。そんな印象をいつも感じます。
重たいエンジンを支える重要部分ですので、使い切る少し前の交換がベストです。

ベルト交換を行いながら、視界に入るのがこちら。
フューエルプレッシャレギュレータです。
エンジンに負荷に応じて、適正な燃料圧力に調整する重要部分です。
レギュレタの制御は、インテークマニホールド内の圧力により行います。

一般的にはバキュームホースと呼ばれるホースが双方に接続されています。
ホースは劣化に伴いひび割れを誘発します。
このひび割れが進行すると、インテークマニホールド以外の場所で2次エアーを吸い込む事となり、燃調は希薄状態に向かいます。
併せてプレッシャ・レギュレータの制御が利かなくもなります。

燃調不具合は、エンジンにとって大敵ですので、ひび割れが酷くなり不具合を発する前に交換しておくべき箇所です。
高出力な車ほど、こういった不具合が重大なトラブルへとつながる確率は増加します。
アバルトをはじめとし、アルファロメオミトやジュリエッタ、チンクのツイエンエアーなど、ひび割れが発生している事を度々見かけます。
点検するという目で見に行かなければ、見落とす部位ですのでしっかりと細部までチェックする事が大切ですね。
Written by Hashimoto

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