プジョー308(T9)GTI ショックアブソーバが涙の生産終了
アルコン製ブレーキキャリパが「羊の皮を被った狼」と表現するにふさわしい 308GTi 。
270馬力まで引き上げられたエンジン出力は、テンロクターボの最高峰に君臨するプレミアムモデルと言える。
数年前よりメンテナンスをお任せいただいていまして、今回は車検整備でのお預かりをさせて頂きました。
車両点検からはじめているのですが、ここでいきなり躓きます。。
BOSCH SDLテストのサスペンションテストにおいて、フロントショックアブソーバの機能が損なわれている事が判明。
ハイパワーなフロント駆動車のフロントダンパーが、こんな状態では走安性不良が起きている事は間違いなく。。
挙動の乱れが出た際は吹っ飛んで行く事は避けられなさそうです。
純正部品の在庫を調べて分かったのが驚愕の 供給終了 の4文字でした。
純正品番「1613279080」
早すぎる生産の打ち切りです。
ここまでは、車検整備のお預かりで判明した内容です。
数カ月前よりサスペンションについてのご相談を頂いておりまして、実は既に打開策を実行中です。
今回のお車のオーナーは、GTIにトレーラーヒッチを取り付けられており、トレーラーハウスを牽引される筋金入りのアウトドア派です。
1トン近いハウスを引っ張る事が多い為、サスペンションの改善に付いては長期的にご相談を頂いていまして、今回の車検整備に合わせての計画実行と相成りました。
生産終了となったフロントは純正形状のダンパーを現在作成中。
リヤは牽引時の事を優先に考えて、全長調整式を採用する事でスプリングレートと自由長の選択肢の広さに焦点を当てました。
間もなく仕上がってくる予定のスペシャルダンパー、肝はリヤ側のセッティングです。
4本共に純正形状として設計し直せば、308GTIユーザーの頼みの綱としての製品開発も可能。
夢の広がる開発です。
Written by Hashimoto