エキゾーストポートが汚れで満タン!原因は?


シリンダヘッドガスケットからのオイル漏れを修理すべく、ヘッド本体を降ろした106の作業「シリンダヘッド編」です。

シリンダヘッドからのオイル漏れを修理する事が主たる目的ですが、この際なのでヘッド側のリファインをしっかりと行う事としています。
ガスケット交換だけではオイル漏れが治るだけですからね。せっかくならキッチリと組み直したヘッドを載せたいわけです。

冒頭画像はカム山の計測です。
オイル管理の良いエンジンですので、カム山の減りは皆無でした。
こういう所にでてくるのですよね。永年の愛の結果が。

インテーク・エキゾースト共にとても良い状態のカムシャフト。先行して洗浄を行っています。

分解時に気になったのは、エキゾーストポートに付着したオイルの焦げたスラッジが大量にある事。
これはガイドが悪いか、ステムの減り・シールの不良が疑われます。

106では珍しい症状です。

原因はステムシールの完全硬貨と、台座からの剥離によりステムの上下動と合わせて一緒に動いてくることでした。

ここまでくれば、最早ステムシールの無いエンジンの様なもの。
昔のレーシングエンジンなんかでは、摺動抵抗を減らす目的でステムシールレスなんて事もありましたが、絶対にあった方が良いと思います。

外したシールはカチカチに硬化しています。

エキゾーストバルブは当たりがとても悪くなっています。
汚れからくる密閉不良ですね。これも長い時間の間に形成された不具合です。

密閉しないから、バルブから圧縮ガスが漏れて。。悪循環です。


この後、機械加工に出します。
バルブの当たり具合の改善・シリンダヘッドの平面部を最低限の研磨を施工。
その前にこのまま依頼をすると、汚れていて失礼ですので出来る限りの洗浄を行いたいと思います。

引き続き作業を進めます。

Written by Hashimoto

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