208GTi-ESPランプ点灯からのターボが効かないトラブル
点検整備でお預かりをさせて頂いている 208 GTiは「ターボが効かない」「ESPランプが点灯する」という案件も含めてのご来店でした。
先にトラブルを解決しておきたい思いがあり、診断を開始します。
こういうトラブルは、暗礁に乗り上げる事が多く不安でした。
ひとまず、どのようなエラーが入るのかを確認すべくBOSCH KTS診断を行います。
エンジンECUの中に入力されていた内容は、スロットルバルブ ポジションセンサについてでした。
センサー1とセンサー2これはスロッル本体に備わるセンサーは2つ存在しする事を意味します。
2つある理由は、センサーのどちらかがトラブルを起こしても、2個目のセンサーが存在すれば不動にはならないでしょ?という保険役割も含まれます。
色々と信号値を確認します。
ABS/ESPシステムには、通信障害についてのエラー入力が見つかりました。
ESPには、アクセル開度をコントロールする仕事が含まれますので、おそらく上記のスロットル関連についてのエラーが引っかかっている様に考えます。
原因は、後付の電子デバイスによるイタズラでした。現時点では「おそらく」ですが。
もうひとつおかしな事が。
上記対策後は、ブーストの掛かり方に異常は無くなり、エラー介入も消えました。
でも、室内に取り付けられた後付のブーストメータは正圧も負圧もうまく動いていません。
まだ何かあるかな?と思い、予想箇所を確認するとビンゴでした。
ブーストメータ作動用の配管に異常があります。
なんだ、ホースダメじゃん。。耐久性の低いホースが使われていた様です。完全に避けています。
これではブーストメーターはまともに作動しませんね。
耐久性・耐圧性に優れる樹脂チューブを使ってライン交換します。
交換後は、メータの作動は正常に復帰。
2次エアーを吸っていた事になるので、空燃比もおかしかったはず。
ターボ車なので、加圧漏れも発生していたはず。
テスタによる自己補正値のリセットを行い、空燃比を整えてしばらく様子を見たいと思います。
入庫の目的でもある12カ月点検の為の拾い出しを始めます。
Written by Hashimoto