ザ・ストイックなクリオ2RS
タイトルに「ザ・ストイック」と入力し、ザ・ベストテン的な昭和の香を感じた方々の多くが、当サイトをご覧になられていると思います。
先日、深夜のCMでそうきたか!と思った事がありまして。
懐かしの歌謡曲集的な5枚組CDの紹介が流れ「あ~昭和の曲ね」と思い聞き流していました。
すると、ラインアップに「愛は勝つ」や「渡良瀬橋」その他にも十分に分かる曲が入っていました。
(「私がオバさんになっても」は流石に入って居ませんでしたが。)
ついに来たかと。その時が。昭和53年生まれ、世間的にそういう年齢になってきたのですね~。
生涯現役で!なんて思ってる時点でそう言うことですね。今日も気張っていきましょう!
ストイックなマシン。クリオ2RS ラニョッティ です。
エアコンとABSは装備されず、その他にも軽さの追求から装備され無かった物が多数の1台。
快適装備の代わりにメーカーの男気を山盛りに搭載し、300台限定でデリバリーされたレアなクリオです。
私は度々、ルノーというカーメーカーを「良い意味でヘンタイなメーカーです」と口にしています。
そのヘンタイ振りが、良い方向に働き過ぎているのがルノースポールの特徴でしょうか。
ルノースポールが送り出した車は楽しく、そして奥ゆかしい。そう思います。
クラッチ交換の時期でしたので、12ヶ月点検とあわせてお預かりさせて頂いています。
エンジンとミッションの間からのオイル漏れが気になる個体でした。
ミッションを降ろしてみないと特定できない感じでしたが、降ろして納得。
ミッション内クラッチハウジングに黒いオイル漏れの痕跡は確認しました。ミッションフロントシールから滴った様子は無く、エンジン側からであると判断します。
クラッチとフライホイールを取り外すと、クランクシャフトシールが全面に出て来ます。
ルノーのアルミオイルパンは、オイル漏れを起こしやすいですが今回はクランクシールからの漏れが多く見えます。交換ですね。
オイルパンはミッション搭載後でも外せるので、漏れてきたらその時に考えましょう。
クラッチがとても減っていました。
フェーシング面のスリットはほぼ消えています。
分解時に嫌な手応えを感じたのが、トランスミッションマウントです。
こうやって見ると一見は普通なのですが。。
緩めると同時にねじ切れました。
このミッションマウントの固定方法はちょっとクセがありまして。
こうなると、トップナットを外すのに苦労します。
幸い良いスタッドリムーバーがあったので、なんとか外す事ができました。
エンジンが少しでもご機嫌に回るように、ちょっと気を使ってフライホイールを取り付けています。
大抵の場合、エンジンが元気に回らない様に組まれているのが何時も思いますが謎です。
フライホイールを固定するボルトの最後の1本を緩めた瞬間にしかその判断は出来ませんが、大事なことです。
なんの事なのか、分かる方のみご理解頂ければ良い内容です。分からない方は聞き流しましょう。
降ろした直後はとても汚れていたミッションケースですが、ここまで綺麗に仕上がりました。
ルノーのミッションは綺麗になる事が多いです。アルミの素材が違うのかな?
えいやっ!と搭載し、ひとまず山を越えました。
本日はここまで!
引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto