メガーヌ3RS タイミングベルトと付随する関連整備
メガーヌ3RSはご新規様のお車として、お預かり~メンテナンスのご依頼を頂いています。
消耗劣化は比較的少なく、コンディションの良いメガーヌです。
基本的な部位のメンテナンスでリフレッシュを完了できそうです。
エンジンマウント・タイミングベルト・サーモスタットやクーラントタンク。
関連性のある個所を集中的に行う事で、分解工程の2度手間を防ぐことが出来ます。
オリジナルのアルミクランクプーリも組付けます。
テイミングベルトに関する作業工程は、クリオ3RSのNAもメガーヌ3RSのターボもほぼ同じですが、ターボモデルの場合は分解箇所が多くなります。
ターボに関する追加部品が所狭しと組付けられているので、それらを取り外す必要があります。
タイミングベルト本体は、細かなひび割れが全体に生じていました。交換時期としてはとても良いタイミングです。
メガーヌに使用されているクランクプーリは、クリオ程は重たく無く純正重量は 1.5キロです。
対する SessAアルミクランクプーリ の重量は 0.9キロ。600グラムの軽量化ですね。
クリオの純正プーリーが重た過ぎるという言い方が正しいですかね。2キロ程の重量だったと記憶しています。
600グラムと言えどもエンジン回転軸の軽量化は、エンジンを気持ちよく回す為にはとても大切な要素である事は、皆さまご存知の通りかと思います。
40Nm.で締め付けた後に、110°の角度締めを行います。
この際、クランクセンターボルトは必ず新品に交換をして下さい!再使用するとボルトが折れる事あり。
エンジン側のマウント(メインマウントとトルクロッド)を新調します。
外したマウントは、振動吸収部分が沢山潰れていました。(潰れている=お疲れであるという意味です)
アッパートルクロッドのブッシュ部分はかなりのヘタリが出ていました。
中のラバーがスカスカになっており、利き具合がとても甘くなっています。
故にラバーブッシュは位置が定まらずに、サポート内でグルグルと回転する様になっています。
クーラントタンクは、一部に樹脂劣化による細かな亀裂を確認しました。
メガーヌ3RSのクーラントタンクは、なぜか画像の黄ばんだ箇所の劣化を度々目にします。
放っておくと、亀裂が深まり、じわじわと水漏れを誘発し、最後には勢いよく冷却水が噴き出します。
樹脂物は、予防的に交換しておく事がとても大切ですね。
引き続き、ステージ1メンテナンス~サーモスタット~スロットルボディメンテナンスを続けていきます。
Written by Hashimoto