パンダ3 4×4 純正シートのローダウンに成功
お客様よりリクエストを頂いた内容を実践しました。
フィアット500では一部の方にご利用を頂いています「ローポジション・シートアダプタ」をパンダ3に装着できないか?という内容でした。
適合可否については、的確な返答をする事ができず、頭をシート下に潜り込ませて装着部品の構成と配置を確認するしかなく。
「う~ん、似てるから可能じゃないかな?」という不確かな回答にしか及ばず。シートを取り外して確認してみる事にします。
その前にノーマル状態の全下げ・前上げ状態で撮影。
パンダのシート高さの調整は、可動部分が賢くできている事が分かります。
500の場合、シートを下げるとお尻のクッション部分の最後部のみが下がるのに対してパンダはシート全体が持ち上がる構造です。
しかも、シートを上げて使う方は前方に移動すると都合が良い事を考慮し、上げるのみでシート全体は前方向へと動きます。
上げると良く見えるのが、シートレールと取付部床面のクリアランスの広さです。
スライダが完全に床から上がっているのが確認できますね。
パンダ3という優しい性格の車ですから、万人受けするポジションである必要があります。
ところが、今回のパンダオーナーさんは身長183センチ!高身長です。
乗り始めた頃から、ずっとドライビングポジションに悩まされていたとの事。
ドラポジ、大切です。
お応えできるよう頑張ります。
シートを取り外し、チンクのシートブラケットとの違いを確認すると、似ているようで全然違う。
少しの加工で適合させることが出来る事は確認できました。
アルミパーツには加工を施さず、シートレール側に少加工を行い、4つのブラケットを組み付けました。
室内へシートを戻して、フィッティング。
先程の全上げ状態を再現します。
スライダ~床の間に存在していた隙間は大幅に減少しました。
そして、全下げの状態に。
サイドシルと、シート側面の隙間が変化している事が分かります。
ポン付けというニュアンスでは装着ができませんが、頑張れば装着可能。そんな形態での受注は可能となりました。
これでステアリングホイールを変更すれば、さらに良い感じのドラポジを再現できそうです。
イタリア車あるあるですが、ペダル位置でシートを合わせたらハンドルが遠いor近くなる事態に皆様お悩みでは無いですか。
イタリア人はどんな体型なんでしょう、という言葉をお客様から度々伺います。
日本人体型に合わせた輸入車造り、お任せください。
Written by Hashimoto