工場通信

HiｰSPEC STANDARD Danper 良い仕事します
Good Job!forルーテシア3RS

HiｰSPEC STANDARD Danper ルーテシア3RSの為に開発を行った、当社のオリジナルパーツのひとつです。
車高調整式では無く、あくまでスタンダードスタイルを維持する事を目的とした製品です。

ですから使用するスプリングは純正を再使用としています。
スポーツ性能向上と、ローダウンスタイルをお求めの方には ストラダーレを、サーキット走行までを視野に入れる方にはコルサをご用意しています。
つまり3通りのサスペンションキットをご用意可能な、万全の体制でご提案が可能となっています。

今回は、HiｰSPEC STANDARD Danper を使用しての組み付けを行いました。
眼で見て分かるサスペンション性能の違いをSDLテストの結果を基にご覧下さい。

◆作業前

フロントの路面粘着率が低下し、左右差が大きい事が気になります。
フロントストラットアッパーマウントの劣化が起きているのは間違い無く、ダンパーの性能低下も発生しているときに表示されるグラフです。
アッパーマウント劣化の予想は的中し、前回の作業紹介にてその様子が確認出来ます。

◆作業後

フロント側の粘着率が大きく向上し、フラットなグラフへと変化しました。
リヤ側も、粘着率の落ち込みが緩和され、同一車種でのこの様なグラフの差は、振動吸収までの時間が短くなった際に現れます。
すなわち納まりの良い、収束の早いアシという事になります。

フロントの安定感は、あらゆる周波数の揺れに対しても挙動を崩さず、跳ねない・浮かない。その様な印象は、安心感が非常に高く感じて頂ける事でしょう。

ノーマルの出来が良いのは間違い無いですが、その上を行く上質なサスペンションです。
Written by Hashimoto

今回の整備をご依頼頂いたお客様より、ご感想を頂きました。
サスペンションに関するご感想を引用させて頂きます。

「サスペンションが素晴らしかったです。以前は、荒れた路面等ではグラグラ揺れたり、ゴトンゴトンと振動が有りました。
ホイールが17インチになり、タイヤも215mmだからバネ下重量増えたせいかな？ 軽くしなくちゃ、とか思ってましたが、今思えば、ストラットマウントの破断だったのでしょうか？本日はそのような事象は皆無でした。
全般的に(特に後ろ)少し硬くなったかなとの第１印象でしたが、ショックは一瞬で収束し、フラットになりました。橋の継ぎ目や、窪んだマンホールのショックも一瞬でフラットに。
また、橋本さんが仰ってた、「リアレートアップによるステアリング操作時のレスポンスアップと、トラクションアップに寄与する」が思い当たる瞬間が何回かあったと感じました。締まってスポーティさのみ増した感じで、好ましい脚です。
リジットメンバーも良い仕事してるのでしょう、ダイレクト感が増しました。この先、走ってダンパーが馴染んだ時のパフォーマンスが楽しみです。」

「元々、ステアリング付けたいな、アクラポビッチ付けたいな、ホイールも買っておこうかなと考え、クリオのDASSを信頼してサスペンションの優先順位は低かったのですが、間違いでした。サスペンションの優先順位は上位に来るべきですね。改めて、そう感じました。」

ありがたく、嬉しいお言葉に感謝します。