パンダ4X4 サスペンション→最低限で最大限を
ポイントを抑えてかしこく整備をする。
今回のパンダ4X4は作業項目が非常に多い為、施工箇所の幅は広いのですが全てを新調という事では無く、要点を抑えて結果を出す内容でプランを考えました。
外した部品全てを交換出来れば良いのですけどね、そんな事を実践したら金額が跳ね上がりますので。。。
と言うわけで、サスペンション編です。
ミッションを降ろすのに、足廻りの一部とドライブシャフトは外していますので、ついでにロワアームブッシュは強化しておきたいところです。
10万キロを越えた個体ですので、過去にロワアームにガタが出たのでしょう。嬉しい事に交換後間もないロワアームが装着されていました。
こういう所は喜ばしい事です。
パンダ4X4は、FFパンダとは異なり重心が高くサスペンションのストロークも多いです。
SessAロワアームブッシュとの組み合わせにより、足廻りの硬さを変えずに高剛性な仕立てへと味付けの変更が可能になります。
こういう部品、アバルトなどのスポーティ要素を求める方に限りのお勧めでは無く、万人向けとしてご案内しています。
フロントストラット内部も劣化が進んでいました。
ダンパー本体とスプリングは再使用とし、バンプストップラバーとストラットマウントを新調します。
ドライブシャフトのオーバーホールも行い、組み付けを終えています。
ブレーキに関しては、この後組み付けを行うのですがホースの交換・前後ディスクロータ・前後ブレーキパッドを新調します。
本当はキャリパーのオーバーホールも行うと良いのですけどね。
組付けるブレーキパッドは、KRANZ GIGA PLUS です。
これにより、新調したディスクロータへの攻撃性を極力抑える事が可能に。そして低ダスト!超ロングライフなブレーキへと様変わりします。
ブレーキホースはステンレスメッシュでは無く、純正に準じたラバー製で交換します。
問題が発生していたのは、リヤのブレーキホースです。
融雪材地域での使用期間が長かったのか、各部の錆びが多い個体でした。
作業前から少し不安ではあったのですが、1箇所の錆による固着が発生していました。
ブレーキパイプ~ホースへの繋がり部は、どうしても錆の影響を受けやすく、うかつに作業を行うとパイプをねじ切りかねません。
錆を解く対処を行いながら、慎重に・丁寧に処置を行う事で何とか無事に取り外せました。
ホッと一安心です。
リヤには片側で2本・左右で4本のブレーキホースで構成されています。それぞれを組替えます。
この後、ブレーキラインのエア抜きを行い、加圧状態でのフルード漏れの有無を確認します。
錆び~固着のブレーキラインがありましたので、作業後の確認が特に必要です。
大物作業が一段落し、そろそろリフトの入替を行います。フロントセクションは分解のままですが、一度リフトを出し前廻りが分解状態で施工出来る事を進めていきたいと思います。
引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto