工場通信

メガーヌエステート ワンオフ車高調整サスペンション完成

ご要望に合わせて製作する「オーダーメイドシステム」として出来上がったのは、メガーヌ3 エステートGT 専用のサスペンションキット。
お客様の理想を形にすべく、ダンパーの特性～スプリングレートや特性・完成形のスタイル を仕上げて行く事が可能な企画です。

この様なオーダーメイドを仕立てる場合、車高調整式にする必要性はスプリング選択肢の自由度を上げる事が目的です。
サーキット走行＝車高調整式というセオリーは皆無でして、より良い物を作る為の車高調整式であります。

製作作業は一筋縄に進まないこともあります。
ダンパーの製作段階ではスプリングのセット方法を決められていないので、現物合わせで車高調整機能を設置しながらダンパーの長さを最終決定しました。

ダンパーストロークに余裕は持たせたいので、おのずと伸びきり寸法は長くなります。
そうなると直巻きスプリングの収縮時に たわみ が生じます。
その解決策として、スプリングロワシートを可動式とします。

この感じ、分かります？スプリングの座る部分の角度に対して、セットされたスプリングの角度が異なります。
どういうギミックがあるのかと言うと。
平置きの感じはこんな様子。

専用の台座に、専用のロワシートを据え置くとグリングリンとユニバーサルにセットが可能となります。

可動式ロワシートを採用するメリットは、スプリングの動きを自然な状態とする為です。
スプリングが綺麗に素直に動く事で、乗り味の角を拭ったり、トラクションの掛かりが良くなったりと、色々な恩恵が生まれます。

リヤダンパーの長さ調整の為にエナペタルさんに再度依頼を行いますので、一度作業はストップします。
この他にもブレーキメンテナンスを行います。
Written by Hashimoto