C3+LEDコンバージョン PWMコンバータ
続いては、ヘッドライトのロービームをLEDへとコンバージョンと作業を移します。
使用するのは、BREX H7 LEDバルブ+SessA LED Plus! 。
C3のライト電源は、元々がハロゲンバルブであり、今時のクルマらしくPWM制御が採用されています。
アイドルストップ付のハロゲン車は、まずPWMであると考えても良いでしょう。
作業の前にハロゲンバルブのライト供給電源を、オシロスコープにより確認します。
しっかりとPWM制御でしたね。
青色は電圧・赤色は電流 として画面に表示しています。
ハロゲンバルブなので、通電のON/OFF時に過大な突入電流は確認されませんでした。
続いてはPWM制御のまま、LEDコンバージョンを行った場合の同条件でのオシロスコープ。
先程のグラフと異なる点が分かりますでしょうか。
赤色の電流値に、変化が現れました。
PWM制御周期に合わせて、グラフがピョンっと飛び跳ねています。
これは、LEDバルブに備わるイグナイターを駆動する際に必要となる突入電流です。
最大で14.5アンペアですので、瞬間電力は約200ワットとなります。
このままの制御でLEDバルブを使用し続けると、おそらくイグナイタ側が寿命を早めに迎えると思います。
SessA LED Plus! は、この断続的な入力をフラットな供給へとコンバートする回路です。
内部はマイコン制御によるリレー回路が組まれており、コンデンサーによるPWMの上限緩和とは行う事が大きく異なります。
コンデンサにより緩和を行う事は可能ですが、PWMをフラットにする事は出来ず、ON/OFFの周期は残ってしまいます。
そうすると、通電の瞬間の過大電流は消すことが出来ず、コンバーターとしての仕事は行う事はできません。
現代車をLEDバルブへとコンバージョンする際は、供給電源をしっかりと調べた上で取り付ける必要がございます。
気軽に購入出来るLEDバルブですが、明るい・暗いなど商品による性能の差は様々です。
確実な取付をご希望される方のご相談をお待ちしています。
Written by Hashimoto