危険が隠れていたプジョー207のブレーキメンテナンス
とてもキレイに乗られているプジョー207はブレーキのフィーリングがイマイチという事で前後のブレーキパッドとローター交換を行う為にお預かりです。
他の部分の整備は以前に行えている車両ですのでサクサクと交換していこうと作業を開始したのですがリフトアップしてみると気になる点が見つかります。
リヤタイヤを空回ししてみると進行方向にはスムーズに回るのですが、逆方向に回すと引っかかるような引きずりがあります。
ピストンの動きが悪くなりキャリパーのオーバーホールが必要な状態なのかと思いながら分解していくと思わぬ原因を発見しました。
なんとブレーキパッドの摩材が背板から剥がれ狭いなかで遊んでいます。
外してみるとこの通り背板材と摩材が完全に分離しています。
スペース的に摩材が脱落することが無く、ブレーキを踏みピストンが押し出されると摩材は押されブレーキは効く状態でしたのでさほど違和感もなく乗れている状態でした。
剥がれた原因はハッキリとは解りませんが、雨などで濡れた状態で駐車していた車を久々に動かす時に、パッドとローターが錆の発生により張り付き「バキッ」という音と共にその張り付きが剥がれるという経験はないでしょうか?そんな際にこういう状況に陥る可能性があると推測します。
気になる箇所の原因も明らかになりましたので他のブレーキも分解しキャリパーピストンやフローティング部の動きに問題が無いこと確認しつつ前後パッド&ローターの交換を行いました。
仕上げにブレーキフルードの交換も行えば作業完了です。
何気ないブレーキメンテナンスの予定が思わぬトラブルの発見となりましたが大きなトラブルが起きる前に解決出来てよかったです。