ブレーキが効かない!想像するだけで恐ろしい事です


重量級のFF車。プジョー406クーペ V6は、ブレーキが効かなくなるというとても恐ろしい内容で、お預かりしました。

オートマチックミッションのクリープによる動きさえも、思いっきりペダルを踏まなければ停止する事ができません。

原因を調べたところ、ブレーキの倍力装置の不良です。
倍力装置=ブースターやサーボと呼ばれる部位です。

交換作業はなかなか大変でして。
大きな装置を取り外すためには、周辺箇所の分解が必要です。

新品部品は生産終了。なんとかUSED品を手に入れての組み換えです。
マスターシリンダは、海外より新品を仕入れました。

ブースタ装置の中身には、真空保持を担うダイヤフラムが主となります。
エンジンの負圧を利用して、ブレーキ操作時にマスタシリンダに踏力以上の力を与える役割です。

ブースタの損傷により、倍力機能が発揮する事が出来なくなり、その結果足で踏んだちからのみが制動力となります。

あまりに効かない(効きが悪いなんてレベルではありません)ので、本当に恐ろしい症状です。

高速走行中などに発生したトラブルでなくてよかったです。

修理後は、めちゃくちゃブレーキが良く効くという錯覚を覚えました。
人間の感覚は不思議なものです。

Written by Hashimoto

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