DS5は初診点検からのリフレッシュメンテナンス
以前に新規様にメンテナンスプランを提案させていただく初診点検を行ったDS5は各部のリフレッシュメンテナンスの為にお預かりです。
まだ走行距離も4万キロ程度と少なく、現状大きな不具合を抱えている事もなく基本的なコンディションは良い車両です。
ですのでこの年代のシトロエン・プジョー系の車輛に多く起きるトラブル箇所の対策を含めた整備を行わさせていただきます。
1.6Lエンジンの乗ったモデルは冷却水の水漏れを起こす事がとても多い為対策を行っていきます。
まずはバッテリー周辺とエアインテーク周りを大きく分解しサーモスタットの交換からです。
各部を分解し取り出してきたのがコチラのサーモスタット。新車当時にあったリコールの水温センサーの対策ケーブルが付いていることから新車時から未交換と思われますので交換していきます。
交換するサーモスタットは水温センサーの対策が行われた対策部品となる為、対策前の車輛に組付けるための追加の配線が必要となりました。
当社でのメンテナンスが初めてという事でバッテリ周りが分解されたついでにステージ1メンテナンスもこの際に行いました。
追加のアースケーブルを新設し、ボディやエンジンに引き直すのにはこのタイミングで行うのが効率的です。
DS5ではバッテリーがケースに完全に覆われてしまう為普段のバッテリーテストを行うにしてもマイナスターミナルにアクセス出来ません、そこでバッテリーテスト用の端子を横に伸ばしバッテリーカバーを外さずにバッテリーの点検が行える様にバッテリ周りの組付けを行いました。
続いて交換したのがクーラントタンクの交換です。
茶色く変色し劣化の見られるタンクはいつ水漏れを起こしてもおかしくありませんので新品に交換です。
リフトアップしベルト周りを分解し交換していくのはウォーターポンプ。
初期の1.6エンジン車は黒い樹脂ボディが純正装着されておりこちらも水漏れを起こす危険な部品です。
モデル途中からアルミボディに変更され対策品に変わった事から黒いボディのウォーターポンプを見かけた際には必ず交換させていただいています。
ベルト周りを点検する際点検するのがウォーターポンプにつけられるウォーターポンププーリーです。
外周がラバー素材となっておりひび割れ劣化を起こします。
このラバーの役割はウォーターポンプを駆動する為の大事な役割もあり、劣化しグリップ力が低下するとウォーターポンプがうまく駆動出来ないことにもつながる為定期的な点検・交換が必要となります。
冷却系統の部品交換が行えましたので水漏れが起きないか加圧テストを行いオッケーであればクーラントの交換充填を行い水漏れトラブル対策は完了です。
各車種それぞれにあるウィークポイントに焦点にあて、トラブルを未然に防ぎ安心して乗ってただける整備として冷却系統のメンテナンスを行わさせていただきました。