車両中心線を手軽に確認します
センターラインクイックテスト

4輪のホイールアライメントを測定する際に、リヤのアライメント状況がフロントアライメントにも大きく影響を及ぼし、車両中心線を保つ上で大変重要である事を知っています。
4輪でのアライメント調整を行う際、リヤタイヤホイールの方向が始めに目を向けるのもその為です。
今回、整備開始前に車両中心線を簡易的に測定把握する道具をセルフアイデアにて製作、簡単に確認する手段を考えました。
方眼三角定規とカラーシートにてターゲットを製作、金属や樹脂の工業製品に囲まれて作業をする中、温かみの有る木工細工にてターゲット治具も製作しました。
フロントタイヤホイールにセットしたターゲットに、リヤホイールリムに当てたレザー治具から赤色ビームを照射。ターゲットに映るポイント位置を確認して、リヤトーアングルの左右差をを確認します。
数値を正確に測定することは出来ませんが、左右を比べる事で走行中の車両の中心線がどの様な状態で有るかは想像出来ます。床レベリングを整えたストールでの作業のため、ターゲットとホイールリムトップとの寸法を確認する事でキャンバー差も確認出来ます。
どれだけ高価なサスペションを装着しても、リヤホイールアライメントの不良で車両の中心線が真っ直ぐ進行方向を向いていないのはとても残念です。最新車両に標準装備が進んでいる「ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems,先進運転支援システム)」の正確な診断が求められています。
車両のサスペションセッティングの際に重要な数値を、素早く簡単に状況把握できる「センターラインクイックテスト」として積極的に点検作業で使用しております。
それぞれの車輌の4輪アライメント調整・ADAS搭載車のエーミング調整の必要性を確認出来ます。

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