ジュリア2000GTVはエンジン調整時に不具合発見
点検作業でお預かりをさせて頂いていたジュリア2000GTVです。
基本的な部分の整備は既に完了している個体ですので、ルーティンメンテナンスで作業が完了します。
そんな中の作業のヒトコマ。
現代の電子制御車の場合、作業中に診断テスタなどを使いながら色々な状況確認を行うのですが、コチラは旧いシステムのキャブレタ車です。
車輌診断機能は備えませんが、アナログな車にはアナログな診断装置によりチェックと調整が必須です。
BOSCH エンジンアナライザにより、点火システムの診断と燃調確認を行っています。
この頃のジュリアには、フルトラシステムが標準装備ですので、ドエルアングル確認からのポイント調整や点火タイミング調整は不要ですが、アンプ本体の制御状況の確認は必須です。
美しく、理想的な点火2次波形の確認ができました。
要求電圧が少なく、伸びやかで乱れの無いスパークラインを描いています。
エンジンが始動している間は、問題無く良い状態なのですが。
時折、突如ストールしたり、その後の再始動が上手く出来ず、始動不良を起こす事が分かりました。
イグナイタに接続される金属端子部の酸化・接触抵抗の増大を確認しましたので、その辺りの改善を行います。
イグナイタ本体も取り外し、接点の汚れを清掃します。
施工後は、不安低な症状が改善し安定感を取り戻しました。
しかし。。納車時に症状の再発となりまして、こんな事もあろうかと過去にストックしていた新品に交換する事に。。
調べてみると、昔は当たり前に購入出来たこのイグナイタですが、今は入手困難な状況に陥っている様です。
今後の事も考えて、何か別の手段も考える必要が出て来ました。
Written by Hashimoto