1.6ターボ DS3はバルブタイミング関連のメンテナンス
当社で新車をご購入頂いたDS3は、今回のメンテナンスのお預かりの際にカムトレイン周りのメンテナンスをご案内させて頂きました。
不具合を起こしているわけでは無く、カムカバーガスケットからのオイル漏れの修理と合わせての、カムタイミングチェックは必須です。
SSTをカムシャフトにセットすると、インテークもエキゾーストもそれぞれ2°ほどづつズレていました。
2°という数値、たかが2°ですが、エンジン駆動系統の数値で2°は大きいです。
360°分度器の中での2°はちいさな数値ですが、ステアリングホイールを2°の分量で右か左へ動かすと確実に車はその方向へ向きを変えます。
ピストンの位置に対してのカム角度のセット値は、エンジン性能を管理するうえでは無視できない内容です。
油圧式チェーンテンショナの交換も行い、カムタイミングの調整を行います。
デジタル角度計を使い、微量な数値の変化を確認しながら何度かの調整を行い、ぴったりの値まで詰めていきます。
最終的な数値が揃うと非常に気持ちが良く、エンジン性能が復活したと言う思いも実感する事が出来ます。
同じエンジンの搭載された方々には、是非ともご体感頂きたい整備内容です。
Written by Hashimoto