素性の良いデルタ 8V をお預かりしています
エンジンマウント一式の交換


これぞデルタ!を決定づける、好みのショットです。ライト周りのビス・武骨に張り出したフェンダー・丸目4灯 良いですね~!
自動車メーカーが本気で戦っていた 「熱い時代の1台」だと思います。

今回のデルタは、エヴォでも16Vでもなく HF インテグラーレのファーストモデル 8V!
エヴォ2を探すよりも8Vを探す方が難しい。いわゆるレア車です。
パッと見の格好良さはエヴォ1&2ですが、8V&16Vの放つ深い色気が近頃は好みです。私も年をとったのですかね。

今回の8Vは、素性コンディションがとても良く、これからしっかりと仕上げていくには最適な1台だと思います。
(素性コンディションが良いという私の表現は、余計な手が入っておらずオリジナルをしっかりと保ちながらこれまで維持されたクルマという意味です。)
オーナーが複数存在し、あらゆる人が手掛ければ手掛けるほどに、車は色んな意味で個性が出てくるものです。
その個性がプラスに働けば良いのですが、そうで無い事も多々あります。

今回はエンジンマウントの交換を行いました。
なかなか交換しづらい個所もありますが、そこはデルタの個性ですね。
今の時代の車には無い、メカニックに頭を使わせる車だといつも思います。

マウントの1台分セットです。
今回施工するのは、3箇所に限定です。

こちら、エンジンのメインマウントです。
バッテリの下側・オイルエレメントの直ぐ傍に位置します。
良く潰れています。

このマウントが最も交換し辛いです。サスペンションの取付部やエキゾーストパイプを外す必要も出てきます。
そして、マウントブラケットのボルトの一つがとても外し辛い!

クランク形状になる板ラチェットが良い仕事をします。


工具の形状は様々ですが、用途にピタッとハマったときは妙に嬉しいものです。
当社には恐ろしい数のハンドツールが潜んでいます。それらの有無の把握をしておくのが大変な量だと思います。
時々忘れている事もあるので、定期的に使って再認識しています。


組み付け後はこのようにサスペンションの取付プレートにが覆いかぶさります。

こちら、ロワマウントです。プロペラシャフトとエキゾーストパイプのすぐ傍に位置します。

ボルトが固着せず、ねじ山が舐めたりしていなければ作業性は良いです。

きれいに洗浄し、組み付けます。

あまり痛んでいませんが、こちらトランスミッションのメインマウントです。
デルタインテグラーレはFFベースの4輪駆動ですので、それによりマウント点数が多く、通常の車とは異なる位置や角度でマウントしています。


エンジンのメインと固定方式は似ていますが、こちらはヤヤコシイ留め方をしていないので、作業性が良いです。

デルタばかりを触っていると、体に耐性が備わるのですが当社では年に数回ですので感覚を取り戻すのに若干の時間を要します。
好きなクルマであるのは間違いないです。
でも、たまにが良いです。「デルタ検索」による結果
Written by Hashimoto

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