アバルト595 ステージ1メンテナンスとMTAオイル交換
初診点検からのお預かりでメンテナンスを進めているアバルト595は当社での初めての整備となりますので、毎度おなじみとはなりますがレッドポイントでの整備の第一歩、ステージ1メンテナンスの施工を行いました。
オルタネータで発電された電気を荷駄なく効率的に使えるようにする為に、バッテリーターミナルの交換やアースケーブルの追加などを行い、電気の流れを改善していく整備となります。
アバルトに限らずフィアット500も同様ですが、純正のバッテリーターミナルの作りが悪く、バッテリーポストに対しての接触面積が少ない事もありますし、マイナス側はクイックリリースタイプとなっており咥え込む力も弱く、状態によってはクイックリリースを緩めずにターミナルが緩んでしまうこともあります。
そういった電気の無駄の発生源となるターミナルは取り外し交換していきます。
ターミナルの交換とあわせて行うのがアースケーブルの追加です。適正な取り回しを考えアースケーブルを制作し、ボディとエンジン両方に追加します。
マイナス側の強化に加え、プラス側ではオルタネーターのB+端子からバッテリーのプラスターミナルまでのダイレクトケーブル引き込みも行っています。
アバルトに関しては、バッテリー横にあるコンピューター取り付け部に追加のアースケーブルを引いたりと、各車両の特徴にあわせて内容に変化もつけて施工しています。
今回ステージ1を行ったアバルトはMTAミッション車両となり、このステージ1施工時にMTAオイルの交換も行いました。
MTAオイルのタンクがバッテリー周りの部品に完全に隠れている為、MTAオイルの交換にはバッテリートレーやコンピューターなどの部品を取り外す必要があり、ステージ1施工時に行っておくと効率的に交換できます。
デュアロジック車両の多くで交換を行い好評なSessAマキシクリアを使い交換を行いうことで、ポンプの負担を減らしスムーズなシフトチェンジに貢献してくれます。
ステージ1施工後のチェックを行うと、施工前には大きかった電気負荷時の電圧降下も、施工後にはかなり減らすことも出来、この先長く安心して乗っていただく為にもとても効果的なメンテナンスとなりました。