工場通信

V6 2.5L 官能の世界を堪能します
Stile オリジナル等長フロントパイプfor156

お付き合いのあるスティーレ様が企画・生産を行っている「Stileオリジナル等長フロントパイプ」を、納車整備中のアルファロメオ156 V6に組付けます。
(冒頭画像はスティーレ様のサイトよりお借りしています)

今となっては大排気量 自然吸気エンジンは、とても貴重な存在になりましたね。
アルファロメオに搭載されるV6ユニットは、現役の頃から良いエンジンだと思っていましたが、最近はその魅力が更に色濃く感じる事が出来ます。
試運転を行うと「あ～っ！やっぱり良いエンジンだ～！」と頷けます。

更なる性能向上と、エンジンフィーリングの鋭さ・滑らかさ を向上させるにはフロントパイプの等長化が超有効的です。
V型エンジンを横置きに搭載すると、後ろバンクの排気管は短くなってしまうもの。排気時に生じる脈動がフロントバンクとリヤバンクで異なることにより、エンジンフィーリングを若干ですが犠牲にする事になります。

リヤバンクの排気管を、フロントバンクと同じ長さにするには蜷局状にパイプを巻く必要があり、難易度の高いパイプワークが必要になります。
外したリヤバンクのパイプと、Stileさんのオリジナル品の比較

まるで別物です。円を描いたパイプの中を、フロントバンクのパイプが通過する形で取り付けます。

こちらはフロントバンク用のパイプ比較です。

組み付けを行うと、ご覧の様なレイアウトに！
装着後には見えなくなってしまうのが残念な位に美しい仕上がりです。色々な箇所がギリギリのクリアランスでありながら干渉しない、という事も特筆すべき点です。

素晴らしい出来だと思います。

問題点は、既存のパイプを外す際のナットの固着をいかに上手に対処するかです。錆びてしまい、普通には緩める事は不可能ですので丁寧な作業を強いられます。
それさえ乗り越えれば、気持ち良く回る刺激的なフィーリングを堪能するのみ！

ちなみに、この後の試運転では笑みが出る程の変化を体感出来ました！
良い物を造って頂き感謝です。
V6に等長パイプ効きますよ～！

Written by Hashimoto