106MAXI タイミングベルトの交換作業
車検整備にてお預かり中の106マキシは、永年に渡りメンテナンスをお任せ頂いています。走行距離が伸びないのはお決まりのことですので、そういう場合は過去の整備履歴を確認しながら、今回の施工内容を選定していく事が重要です。
そろそろタイミングベルトの時期だと感じた為、過去の整備履歴を遡ると10年前の交換履歴でした。10年経てば、距離は伸びずともベルトは伸びます。よって交換は必須です。
ピストン位置を検出し、カムタイミングとベルトの現状の張り具合を確認します。
あらら~。。ベルトの張り具合は思った以上に弛んでいました。106のタイミングベルトは、このカムプーリ間の弛みは、ガラガラとディーゼルエンジン的な音を発する要因となる為NGです。ベルトを交換し、テンション調整を行う際はインテークとエキゾーストのプーリのアジャスタボルトを緩め、プーリーがフリーで軽く動く状態を用意したうえで張る必要があります。
ベルト本体の背には、虎柄が浮き出ておりますのでベルト劣化を示すサインでもあります。
今回の交換を行って良かったです。
アルミクランクプーリを交えて、ベルト交換作業を進めて行きます。
20年ほど前の車ですが、まだまだバリバリ現役で使用する事が出来るのが106やSAXOです。
1トンを切る軽量ボディにツインカムNAエンジン・スロッル操作は電子制御では無くワイヤー式。もちろん3ペダルのマニュアル。そして左ハンドル。
今となってはレアな仕様が満載ですね。値段の高騰が始まり、今後の動向が気になる所ですが、いつまでも106に強いお店でありたいと思います。
Written by Hashimoto