フィアット500のトラブル代表例


初期の頃のフィアット500にお乗りのお客様からご相談を受ける事の多い事例です。
症状としては、テールゲートが開かない・テールランプの何かが点かない・リヤワイパーが動かない・リヤの熱線が利かない・と症例は様々です。

それもそのはず。室内からテールゲートに引き込まれる配線の束が断線する事が原因です。
1本だけ切れている場合は該当する症状は少ないですが、複数の断線が発生している場合は大変です。
ハッチバックの開け閉めの際に、折れたり・伸びたりを繰り返す中で配線の被覆が切れるのですね。

今回、お客様よりお伺いしていた症状は「ハイマウントストップランプが点かない」という事でしたが、開封してみると好き放題に切れていました。被覆が剥け銅線が剥き出しになっている箇所も確認出来ます。

切れた配線のみを繋いでも、そのの周辺のカチコチに硬化した被覆は暫くすると断線することは間違いありません。
そんな時は。。
「テールゲート・ハーネス・リペアKIT」と言う物があるんです!
キットの配線は非常に柔らかく出来ており、芯線についても良い素材で仕上げられています。
開閉に合わせて動く部分の配線を、全てこのキット配線に繋ぎ換えることで柔軟性を持たせた配線に変更が可能と言う物です。

付属の端子で繋ぎ換えると、配線の束が太くなり扱いづらいので端子は切り捨ててしまいます。

あとはひたすらハンダ結線を進めて行くのみです。
気を付けるのは、入り口・出口で配線を間違えないことくらいでしょうか。
配線の色分けまでは整っていませんので、配線の太さを合わせて間違わないように組替えます。

正直言って「お手間の掛かる」作業です。同じ場所でじーーっとしながら、黙々と進めるので真冬の施工は体が冷え切るでしょうね。
でも。。真冬こそ被覆の硬化が進行し、切れ易くなるのですけどね。

この時期でもまあまあ冷え切りました。
Written by Hashimoto

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