312 パンダ4X4 はステージ1メンテナンスからスタート
予防整備として水漏れ対策作業も施工
パンダ4X4 コンフォートは、基本整備をはじめとし点火系統やレデューサといったバージョンアップ要素についてもリクエストを頂いています。
バージョンアップを図る前に、まずは何よりも大切な電気の流れを最適化する事からスタートします。
電気に関する基本整備と言えば、ステージ1メンテナンスですね。
バッテリ回りのメインの配線見直しやターミナルの変更を含め、電圧ロスを改善する事を目的としています。
充電制御機能を備えた車両ですので、基本的に発生電圧が低めな状態である事が多いです。
バッテリへの負担を考えると、少しでもロスを無くした充電効率が望ましい。という事になります。
バッテリ及びトレー・エンジンECU を取り外し、メインのアース線を引き直す事や、プラスケーブルの追加なども行います。
併せて行うのが、サーモスタットの予防交換です。入り組んだ箇所に装着されている為、バッテリ回りが分解されていると作業性が向上します。
画像中央当たりに映るホースの際込み部が、早ければ3年ほどで樹脂破損を招く部品です。
予防策としては、未然の交換意外に手はありません。
せっかく交換しておくならば、樹脂破損の心配と不安からは解放されたいと誰もが思います。
破損リスクのある樹脂部分を強化する為にアルミ製に変更した「対策済みサーモスタット」は各方面より、通販以来の絶えない商品です。
今回は同時に樹脂のワンタッチコネクタも交換し、安心感を更に向上させます。
アースケーブルを追加し、ターミナルを変更・オルタネータの発電をロス無くバッテリへ伝達する配慮を行い、ステージ1メンテナンスを完結します。
地味な作業ですが、車側が必要としている大切な作業です。
大昔から基本は変わらず、施工し続けている作業です。
Written by Hashimoto