お客様からリクエストを頂きました
V-UP16とスパークギャップの関係


リクエストの絶えない V-UP16 をアバルトピスタへお取り付けです。
8月中旬以降は、工場の工事の絡みもありお仕事量を調整していましたので、V-UP16の取付回数は正直少なめでした。
そろそろ本気モードでの復活となりますので、作業全般のリクエストもどんどんお待ちしています!
(とは言いましても、現在のご予約状況から察するに10月初旬頃の作業を募集する感じです)

どんなパーツでもそうですが、良い物は継続的にご依頼が来る。これは間違い無い事実です。V-UP16は、そういったパーツ群の中の1つです。複数台の車を所有されている方が、全車にV-UP16を取り付けると言う様な実例もあります。
当社では様々な整備と用品を取り扱いますが、自分達が良いと思った事と物をお客様にもお勧めしています。車の仕上げ方のアドバイスについてもご相談下さい。筋の通った1台に仕上げます。

V-UP16の取付ですので、イグニッション系統の電源線に手を入れます。
V-UPへの入力・V-UPからの出力 をそれぞれの配線に結線します。車種により、加工する配線の本数は変わりますが、作業の基本は共通です。


ハンダで繋ぎ、収縮チューブで絶縁をする。追加で取り付けた配線の束は、危険な事にならないように保護をする。スマートで安全性の高い取付を心掛けています。

今回はお客様からのリクエストで「V-UPの取付と合わせて、プラグを新品にして、その際に火花ギャップの最適化もしといて!」との事でした。
新品のスパークプラグのギャップは、確実に火花を飛ばす「マージン」を設けて調整済です。
スパークプラグの火花力をもっと上げたい(強烈にしたい)場合、火花ギャップを広げる手段があります。

とは言っても、やみくもに広げる事はできません。広げすぎた瞬間に、火花が飛ばなくなります。調整作業としては超アナログです。

新品のスパークプラグを、火花試験機を使って着火試験を行います。同じ結果が得られるはずですが、念の為に確認を行います。
その後、少しずつギャップを広く設定し(0.1mmずつ)同様に試験を行います。試験は、エアー圧を高めた機内で火花を正確に飛ばす事が出来るかを確認します。

広げすぎれば、高圧条件下で失火をし始めます。そうならないギリギリの所を探し出します。
V-UP16により、高電圧化された環境であれば通常電圧では不足しがちな点火能力を引き上げますので、ギャップを広げても着火の保証が成り立ちます。
そうした場合に注意が必要なのは「プラグは確実に早く減ります」という事。少しでも長持ちさせたいという場合は、この様なチャレンジはお勧めしません。


本体は定番位置のこちらへお取り付けしました。直ぐ横に、バイパスカプラも設置しての作業完了です。

納車後、お客様よりベタ褒めコメントを頂きました。
ありがとうございます。
Written by Hashimoto

 

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