サスペンション関連作業も進めています
武闘派アバルトは戦闘力UP
LSDの組付けを行っていたアバルトです。
サスペンションの分解に合わせて、ダンパーのセッティング変更とオーバーホールも進行中でした。
ちなみにですけど、モチロンですが軽量フライホイールもインストール済です!
クラッチディスクの残量は、結構減っていました。タイミングとしては良い時期だったと思います。
依頼していたダンパー一式が、エナペタルより戻ってきましたので早速組み替えを行います。
出来たてホヤホヤの場所で、オーバーホール仕上がりたてのダンパーを組み立てます。
自社オリジナル生産品の、スプリングアッパーシート(スラストベアリング入り)のメンテナンスを行っています。防水処理をしっかりと行っていますので、メンテナンスの際の分解時も水が混入した形跡は無く、良い状態です。ベアリング消耗も見当たらない為、グリスの詰め替えにて完了します。
今回の変更点は、数年前のオーバーホールの時よりもスプリングレートが上がっている為、レートアップに対しての減衰調整を行っています。
レートアップに伴い、スプリング自由長が短くなっていますので、その対策としてヘルパースプリングが入っていました。ヘルパー無しで同じ仕事が出来るようにダンパーストロークも変更しています。
スフェリカルアッパーも少変更を行いました。
従来は上からボルト固定をする設計でしたが、現行品はスフェリカルアッパー本体からボルトを生やしていますので、現行品と同じ様な固定方法にすべく加工を施工。これで組付け時の作業性がグンと上がります。
上側が今回のアバルトに装着するダンパーセットです。
下側は、通常のビルシュタインB14モデルのスフェリカルアッパー仕様です。
ダンパー長が異なるのが、見た目に分かりますよね。有効ストロークの適正化です。
ダンパーのストロークは非常に重要なセッティング要素の1つです。
車側の走行性能が上がるのも嬉しい点ですが、ご自身でジャッキアップを行ってタイヤを交換する際に、タイヤが浮き上がるポイントが早くなるのも嬉しい点です。
組み付けを行い、4輪アライメントの作業へと移ります。
Written by Hashimoto