20万キロ越えました!
ルーテシア3RS ABA-RF4C 補記類の予防交換


普段よりメンテナンスのご依頼を頂くルーテシア3RSのお客様より、リクエストを頂いた作業を施工させて頂いています。
このお客様は、予防整備の意識が非常に高い事が私にとっても印象的です。
ご自身でのメンテナンス施工の管理が素晴らしく、「この距離だから前もってココを」といった具合に、アプローチを頂く事が多いです。

今回は、エアコン作動時に限って異音が気になるようになった。とのご意見から、コンプレッサーの交換と合わせてそこを分解するならば、発電機の交換も同時施工として行う事となりました。コンプレッサも、オルタネータも、バンパーを外した方が効率が良さそうですのでフロントバンパーを取り外しての作業となります。

バンパーを外すと、途端に整備性が上がります。サービスホールかの様に補記類は丸見えとなります。設計のこういう配慮は、とても嬉しい!
エアコンコンプレッサー交換や、脱着は過去に何度も様々な車種で行っていますが、実は腰痛を引き起こしやすい主犯格的作業でもあります。
ミッションの載せ降ろしのように、いかにも重たい物は体がその準備をしてくれるので、直接的に腰への負担はありませんが、そこまで重たくないはずの補記類を頭上よりも上で支えて作業を行う際、無防備な腰に直撃する事があります。過去にギックリ腰を引き起こしたのもこの関連作業でした。

今回はそういった意味では安心の角度と態勢で作業に望めます。真ん前から取り外せますからね。

コンプレッサーは治して使う。。と言うよりは、悲しいかな交換が堅実です。消耗品の供給なんて望みは皆無ですからね。

オルタネータは、修理して使う事も可能ですが、日本国内では輸入車のオルタネータ内部部品の流通が悪く、また単品購入も高価な為、アッセンブリー交換がやはり一番良いとされています。

念の為にレギュレータの消耗だけは確認しました。ブラシは盛大に減っています。偏摩耗が気になりますね。

ブラシの当たる相手のスリップリングも段付き摩耗が確認出来ます。


各部を組付け、それぞれの作動確認を行います。
コンプレッサーの異音も消え、安定した電圧を発生しています。
オルタネータは、ブラシがスリップリングにしっかりと密着する様になるまでは本領発揮とは言えませんが、既にバツグンに発電していますので、良しとしましょう。

あとは燃料ポンプの交換を行い、今回の作業は完結となりそうです。
Written by Hashimoto

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