ツインエアー 乗り易くそして鋭く
ABA31209エンジン底上げ作業


ツインエアー500 のマニュアルミッション車です。定番作業ですが、乗り易さを向上する為以下のパーツで武装します。
V-UP16・レデューサ(今回の車輌はB-type)・ディバータバルブアダプタの3種盛りを施工させて頂きます。

V-UP16は、点火電圧を昇圧し、スパークプラグより放たれる点火火花を強化します。それにより、トルク感を向上し乗り易さを底上げします。
レデューサは、ポンピングロスを低減することでクランクシャフトの回転運動を円滑にし、滑らかな回転上昇を実現します。
ディバータアダプタは、性能面向上と言うよりも、気分を向上させる効果をドライバーに働きかけます。

ツインエアーのターボディバータ制御は、機械式と電磁式の2種類が有り、電磁式の場合は当ディバータアダプタの装着が可能です。タービン横の黒色のアクチュエータが電磁式の証です。

この様に、電磁アクチュエータとタービンの間にサンドイッチして使用します。


ツインエアーは、この部分が狭く作業性が悪いためにある程度周辺を分解して作業を行っています。うっかりとボルトを落としたり、ディバータアダプタにセットされているシールリングを落としたりと、リスクは高いです。

レデューサ ツインエアー Btypeについて、簡易的に作業概要を説明します。

まずは、既存のブローバイガス排出口の金属ニップルを取り外します。19ミリ角の深めのソケットで緩める事が可能です。

金属ニップルを取り外した箇所に、専用のアダプタを取り付けます。アルミ製ですので、丁寧かつ確実に締め付けを行います。薄口のスパナが良いでしょうか。シールテープを巻き付けるか、当たり面に適度なサイズのシールリングを取付ると尚良いです。基本的にはシールテープの設計ですのでシールリングは付属しません。

取り外したこの部品を展開します。


この中で使用する部品があります。
こちらのホース部分ですね。取り外す際は、黄色のロック部分が上を向いた状態のはずです。

レデューサを取り付ける際は、このホースを180度反転し使用します。
この面が上を向くのが正解です。

付属のアルミニップルをホース先端に取り付け、純正の金属バンドを使用してロックします。
ニップルの開いた口の向きと、ホースの角度はこの角度が正解です。

取り付けたレデューサケース部と、先程の部品を付属のホースにて接続します。

レデューサの出口は、真下を向くのが正解です。若干狭くて、はめ込み辛いかもしれませんが頑張って下さい。


これでレデューサの取付は完了です。

そしてV-UP16。取付位置はいつものクーラントタンクの下側に固定します。


コイル周辺は、何事も無かったかの様に追加配線は見えなくなります。

ノーマル復帰用のバイパスカプラも備え付け、始動確認を行います。

取付後は、心地よい排気音を奏でて図太い走りを実感できます。マフラーを交換しているお車の場合は、排気サウンドの変化にも気付くのでは無いでしょうか。
MSAとの併用で、その効果は更に向上します。
低回転をキープしながら「ドコドコ」音をお楽しみ頂けます。
はっきり言って「おすすめです!」
Written by Hashimoto

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