115スパイダーはブレーキキャリパのリペア


アルファロメオ・スパイダー115 はブレーキの引きずりを確認した為、キャリパーのオーバーホールを行いました。FR駆動ですので、フロントにはドライブシャフトなどは無く、転がり抵抗はほぼ無いのが本来です。経年劣化によるキャリパシールの硬化・ピストンの汚れが主な原因だと想定しています。

まずはブレーキキャリパーの取り外し。
形状と構造が、現代の車とは異なります。対向2ポットピストンです。昔はこの構造が当たり前でした。その後、片側のみの1ピストン&スライド方式が主流と移り変わっています。

ピストンを取り外すと、キャリパー内部の錆・ピストン側の錆・そしてキャリパーシールの硬化が確認出来ました。

ピストンシールと、ブレーキパッドを交換し、キャリパーの表側を軽く清掃し、組み付けを行います。

いつもならば、ブレーキキャリパーを簡易塗装で化粧直しするのですが、今回はあえて止めました。この当時のブレーキキャリパー特有の色味を残したい思いが勝りました。
シャンパンゴールドの様な上品なメッキが施されています。こういうカラーを再現する塗装を施すのも格好良いと思います。

旧い車には、旧い車に合った仕上がりを。現代の車には現代の車の仕上がりを。
車の個性を活かす整備を心掛けます。
Written by Hashimoto

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