ラジエタとタイミングベルトの交換
フィアット500 1.2 ABA-31212
車検整備でお預かり中の フィアット500 1200 です。こちらのお客様、2年に1度しか点検をさせて頂けないのが残念です。定期的なオイル交換からお任せ頂くのが、愛車の維持管理の上ではベストであるのは間違い無い事なのです。
2年間トラブルも無く乗れた。という意味でもあるのですけどね。でもやっぱり定期的に見させて頂きたいのが本音です。
前回の車検の際は、クラッチメカニズム一式を交換しました。もっと前にはタイミングベルトの交換も行っているのですが、今回は2度目のベルト交換の時期になっていました。
エンジンルーム内を点検していると、ラジエタも非常に危険な雰囲気が漂います。
1~2年前の真夏は、チンクのラジエタが盛大に水漏れを起こすというブームが起きたこともあり、このお車はその嫌な流れを上手く回避出来ていた個体です。今回交換しておかなければ、確実に今年の夏は水漏れに見舞われそうですので予防的に交換をご案内させて頂きます。
と言うわけで、フロント回りの一斉分解!アバルト慣れしているからでしょうけど、NAチンクは分解がスムーズです。
見晴らしが良い隙にタイミングベルトの交換も行います。カムシャフト・ロックツールを取り付ける為に、カムカバーを開けます。エンジン内部の汚さに驚きました。こればっかりはオイル管理が全てを物語りますからね。オイルが合っていないのか、交換サイクルが長いのか、色々と原因は考えられます。今後のオイル管理をしっかりとお任せ頂けると良いのですが。
ベルトの背には細かな無数のひび割れが確認出来ます。ラジエタも、タイミングベルトも、大事に至る前の施工をご案内出来て良かったです。
新車から未交換のエンジンマウントも、今回は新調します。1.2のチンクは、クルマの性格に合わせて柔らかめのマウントが取り付けられています。従って、交換時期を迎えるのも若干早めです。
今回のメンテナンスを機に、せめてオイル交換に通って頂ける様になると良いな。と期待と願いを込めて、引き続きの作業を進めます。
Written by Hashimoto