プントHGT GF-188A1 各部のメンテナンス開始
クラッチ油圧系統のメンテナンス


プントHGTは、クラッチ関連の油圧系統の消耗品交換を行います。
クラッチ操作系統の部品には、マスタシリンダとレリーズシリンダが備わります。マスタシリンダは大抵の場合に交換作業が難儀で有る事が多いです。室内のペダル側からとエンジンルーム側2箇所の狭小地での作業を強いられます。

プントの場合、マスタシリンダ交換には下側からのアクセスが必要であり、尚且つサブフレームが降りている際がベストですので、今回のオルタネータ交換作業と合わせての施工が最善となります。

交換する部品としては、油圧シリンダ2点ですが取り外したリザーブタンクは汚れを拭うべく洗浄を行いました。

こういう作業を出来る機会、なかなかありませんからね。フルードタンクの底面には、永年のスラッジ汚れが溜る為黒ずんできます。洗浄機で綺麗に洗い流しました。

油圧シリンダの2個は、純正品が入手可能でした。188プントは、純正部品の供給終了している物も多いですがこちらは国内在庫が有り、助かりました。

レリーズレバーと呼ぶ部品です。クラッチレリーズシリンダの力を受け止め、レリーズフォークへと力を伝える役割を担います。
フォークとの接合は、スプラインで勘合されます。力の掛かる場所ですので、スプラインは消耗が進みます。すると、レバーとフォークの勘合部にガタが生じ、操作の際にダイレクト感が減ります。わずかな事ですが、この様な箇所のわずかなガタはクラッチのストローク量に直結するため、問題が有る場合は改善したい所です。

部品交換と言うよりは、対策を施し、上記のガタを拭います。レバーの一部に穴を開け、ネジ山を作りボルトとナットで凝結させます。

これにより、ガタが無くなりレリーズシリンダの動きを直結的にフォークへと伝える事が可能になりました。作業前は結構な量のガタが生じていました。現にクラッチを目一杯踏み込んでも切れ具合がイマイチでしたが改善されました。

ちょっとした事ですが、より良い状態に出来たと思います。
引き続き作業を進めます。

Written by Hashimoto

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