アバルト595 ピスタをアドレナリン放出車に! SessAオリジナルサスペンションの組付け | RED POINT/レッドポイント

アバルト595 ピスタをアドレナリン放出車に!
SessAオリジナルサスペンションの組付け

2021年06月28日

アドレナリン放出企画もいよいよ大詰めです。ミッション回りやその他の分解箇所の組み付けを進めましたので、続いてはサスペンションに移ります。
今回組み付けを行うサスペンションは「SessAオリジナルサスペンション」です。当社がイチオシする足廻りです。コンプリートカーにも装着済でして、そのフィーリングの良さはお墨付きです。

足廻りについてのご相談を頂く際、良く聞くフレーズのひとつに「サーキットは走らないので車高調までは要らない」という一言があります。このお言葉を聞く度に、サーキットを走るような車高調は、一般ユーザー様向けにはリリースしておらず、あくまで特注品と捉えています。
SessAオリジナルサスペンションは形状こそは、車高調形状をしていますが、これは適正な減衰・適正なバネレートとプリロード、そしてストローク確保、色々な条件をベストな状態に導く為にこの形状をしているだけです。お客様の好みに合わせて、今後の仕様変更にも対応が可能と言うメリットが裏には潜んでいます。
SessAオリジナルサスペンションはサーキット向け商品では無く、一般道に焦点を定めて企画・製作を行っています。走行会程度の走りにも十分対応は出来ますが、攻める走りとなると違ってきます。アシの動きが分かりやすいから、スポーツ走行においても走り易いという解釈もありますが。

今回は、お客様のご指名で初期段階からフロントに「HALスプリングの低反発」をセットしています。標準セット品は当社オリジナルのスプリングで、カラーはオレンジとなります。
（この組み合わせ(HALスプリング)は、別途の追加費用が必要です。）低反発にするとどうなるのか？については直接お電話などでお問い合わせ下さい。
リヤ側には、スプリングに掛かる力の逃がし効果の高い、スラストベアリングも追加でセットしました。こちらもオプション設定です。

シリーズ4に採用されている、KONI FSDとアイバッハスプリングの組み合わせは「硬いのか・柔らかいのか」の判断が難しく、掴み所の無いサスペンションだと思っています。強い入力に対してダンパー減衰の役不足を感じたり、速度域が上がるとリヤ側の接地感不足を感じたり、色々なご意見は耳にします。

SessAオリジナルサスペンションは、伸び側ストロークにも余裕があるのが特徴です。この様な形状のサスペンションの場合、極単にショートストロークである事が多く、バツバツとした乗り味になる事が多いです。エナペタルセッティングの織りなす包容力のある乗り味は、一度知れば「コレを付けたい！」となる事が多い様です。嬉しいご意見です。