RECARO RCS と momo M41
中古車販売車両の作業-12
106中古車の仕上げ作業も大詰め段階となりました。ヒータコアの交換を完了後は、そのままの流れで運転席側のシート交換を行います。
用いるシートは「レカロ RCS」です。このシートを取り付けるのは初の試みとなります。リリース直後から人気が沸騰し、即納品可能な商品は皆無とされています。現在でも何ヶ月待ちが当たり前だそうです。
リクライニグ機能を持たないシートでありながら、カタログのカテゴリーとしては「コンフォートシート」の位置付けというのがなんとも驚きのコンセプトです。グラスファイバーで成形されたシェルは、一見するとフルバケ・スポーツシートなのですが、実は非常に座り心地が良く、レカロならではの疲れ知らずなシートです。設計寸法もコンパクトですので、シート取り付けスペースが小さめのクルマへの適応性も優れています。
リクライニング機能を持たないのは理由があるそうですが、それはまた別の機会にでも触れられればと思います。
レザー+アルカンタラのシートですが、経年劣化が否めない見た目となっています。張り替え補修も可能ではありますが、今回はシート交換となりました。
シートスライダーの間にシートの凹みが落とし込まれる為、着座位置は下がります。ある程度の調整は利きますが、今回は高身長な方の事を考え、低めにセットしています。シートを後ろにスライドすれば、それに合わせて着座位置も下がってくる設計です。よく考えられています。
106の純正シートは、良く出来ているシート設計でして、この頃のフランス車らしく優しい・包容力のあるシートです。
最新シートを搭載し、イメージもパキッと一新です。確かに座り心地もバツグンで、万人受けするシートだと思いました。
スパルコのステアリングが装着されていましたが、レザーの状態が悪かった為、M41(momo製)に交換します。
シートが変わり、ステアリングも一新です。さらには、ダッシュボードもピカピカになり、5感で真新しさを実感できる状態になりました。
最終仕上げ作業を残す所まできました。完成まであと一息です。
Written by Hashimoto