124スパイダーにステージ1メンテナンス施工
当社で初めてメンテナンスを行わせていただく124スパイダーは「ステージ1メンテナンス」を行いました。
車の電気の巡りを改善するレッドポイントでの基本整備であり、入庫車両のほぼ全車に施工させていただく整備となります。
マツダとのコラボレーションから生まれた124スパイダーはマツダの工場で生産されている車両ですが、そんな車でもステージ1メンテナンスで改善できるポイントであるバッテリーターミナルの弱さも見えその効果が期待出来ます。
まずは施工前の充電回路チェック。
ヘッドライトの点灯・エアコン全開・リヤの熱線を入れるなど、電気負荷を与えた際のバッテリー端子間電圧を測定。無負荷時時が14V以上あったのに比べ、13.87Vと低下しています。この電気の無駄を少しでも減らしていきたいと思います。
まずはプラス側のバッテリーターミナルを純正の貧弱な作りの物から交換。
バッテリーポストに対して面接触することと、しっかりと咥え込めることで改善が見込めます。
そこにオルタネーターのB+端子からのダイレクトケーブルを追加で引けばプラス側は完了。
マイナス側のターミナルには充電制御用のユニットと一体になっており交換するわけにはいきません。
しかしその作りは重要な役割を担う部品という事もあってか、プラスターミナルの貧弱な作りとは違い良質な物が使われています。
ただしメインアースの頼りなさは否めませんので、そこを補うためにアースケーブルを追加していきます。
ボディとエンジン2か所に繋がるアースケーブルを制作追加しました。
通電状態を良くするためのターミナルグリスを塗布し、酸化防止処理も行えばステージ1メンテナンス施工完了です。
施工後に再び電気負荷時の電圧ロスをチェックしてみると、施工前は13.87Vまで低下していたものが14.12Vまで改善されとても良い結果を得ることが出来ました。