プジョー306N5 S16 ブレーキ系統の整備


新車よりワンオーナー 長きに渡り愛されている 306N5S16 は12カ月点検でのご入庫です。今回は、永年使い続けたブレーキキャリパーの新調と合わせて、同じ理由でステンレスブレーキホースも交換を行います。この頃のプジョー・シトロエン・ルノーの多くに使用されていたのが、画像のブレーキキャリパー(リヤ)です。扱いやすく、整備性も良いキャリパーなのですが難点がひとつ。「フルード交換やエア抜きを行うプラグ部分が弱い・折れる」事です。細いネジ径とアルミと鉄の組み合わせという事も重なり、ある日突然ポッキリと折れてしまいます。折れた状態でもブレーキホースの付け根から、フルード交換を行う事は可能ですが、本来では無いですね。修理も可能かもしれませんが、それなりのリスクを伴う事と、ハンドブレーキ機構を完全な状態にリペアする事が難しいキャリパーですので、今回は交換の選択をする事にしました。

折れてしまったプラグは、抜き取る事が出来ず無残にもその存在の名残のみを残します。



そして、新しいキャリパにはプラグの形がしっかりと確認出来ます。

何年も前に交換したステンレスホースと、新たに今回製作したホースです。

フィッティングと呼ばれる、接続用の金具部は劣化してくる場合もあります。最大圧のブレーキング時に劣化したホースが抜けてしまう事が有る為、予防的に交換を行いました。


パッドの残量は有りましたので、今回はロータ交換のみ行いました。

年数経過を経たお車でも、足回りのパーツやブレーキパーツが美しいと安心感を大きく得ることが出来ます。
年式を問わず、当社で取り扱うお車のパーツストックをしっかりと取り揃え、アフターメンテナンスの体制を整えています。

Written by Hashimoto

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