30万キロ走ればこんな故障も起きるのか
156ウィンカーとハザードが点かない


はい。出ましたよ、皆様ご存知の30万キロ越えの156JTSです。既に有名な1台です。
今回は「ウィンカーとハザードが点かなくなった」という事でご入庫です。

ウィンカーだけならばコラムスイッチの問題かな?と思うのですが、ハザードにも症状が併発していますので、原因が異なりそうです。
怪しげなコラムスイッチの分解から開始する事にしました。

ハンドルを取り外し、ボスを外します。

原因はここに潜んでいました。何かと言いますと、リレーの内部です。

ロータリースイッチと、アングルセンサを外すと出てくるのがウィンカー&ハザードリレーです。

リレーの内部をよ~く見ると。。。

分かりますでしょうか。電源系統へとつながる個所の半田のクラックが発生しています。これにより、不規則に作動不良を誘発していたと考えられます。半田クラックは電流値の多い個所や、振動の影響を受けやすい場合に発生します。こうなると、通電不良が起き始め、症状はどんどん悪化傾向をたどります。

こんなにも奥まったところに装着されているリレーですから、部品単品供給はありません。コラムスイッチユニットの交換が必要になります。
今回は、半田の修正及び周辺箇所の半田強化にて改善後の様子観察をすることにしました。

アッセンブリ交換は簡単ですが、かしこく修理を行う事もメカニックとしては必要な事です。これで完治すればラッキーです。完治しなければ。。そのとき考えます。

Written by Hashimoto

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