工場通信

DS3の冷却水漏れトラブル予防整備

車検でお預かりのDS3は新車を販売させていただき2回目の車検を迎えましたが、大きなトラブル箇所も見当たらずコンデションは良好です。

ですが、最近のプジョー・シトロエンの多くに搭載されている1.6リッターのEP6エンジンの多くに発生する冷却水漏れトラブルを未然に防ぐ為、今回サーモスタットの予防交換をさせていただきました。

今回交換整備するDS3はNAのATモデルという事で、ターボ車両と比べ若干分解工程は少なくなるのですが

それでもエアインテークダクト周りやバッテリー周りなど、ごっそりと外してやっとサーモスタットが見えてきます。

外しづらい配管廻りも分解し摘出されたサーモスタットはまだ水漏れも起こしていませんでしたが、トラブルが起きてからでは大変ですので交換させていただきます。

付いていたサーモスタットは、DS3の初期にあった水温センサーをエア抜き箇所に追加するリコールがされていました。

交換するサーモスタットはリコール対策品となり新たなセンサーが増設されていますが、対策前の車輛に取り付けるには追加の延長ハーネスが必要となり、今回それも追加しつつの交換となります。

交換が完了したら加圧テストを行い水漏れの無いことを確認し、クーラントチェンジャーを使い冷却水の交換を行えばサーモスタット交換完了です。

サーモスタットと同じく水漏れの心配のあるウォーターポンプはアルミボディの対策品になっていましたが、

そこにつくウォーターポンププーリーはラバー部分に亀裂が入っていましたので交換が必要となりました。

エンジンオイルやATFなどの油脂類の交換なども行い、保安部品のチェックも完了しましたので車検に持ち込もうと思います。

 

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