工場通信

3気筒のプジョー・シトロエンにもモチロン効果アリ

先日までお預かりしていました、シトロエン・カクタスにV-UP16を取付させていただきました。最近は点火系統の強化作業を豊富にご依頼頂いています。以前にも3気筒エンジンにV-UP16の取付を行っていたのですが、随分と前だった様に思います。当社への入庫台数としては、このエンジンを搭載したモデルが少ないですので改めてご紹介をさせて頂きます。

V-UP16の装着前には、必ず行うのが電源線の特定です。多くのイグニッションコイルには、3本の配線が入力されていまして、電源・アース・信号 とそれぞれ異なる入力となります。今回のイグニッションコイルのコネクタに対する、それぞれの配列は次に記す並びとなっていました。向かって右から 電源線→アース→信号線 の順番です。V-UP16は供給電圧を昇圧し、点火のエネルギーを増大することが役割ですので、電源線に配線を接続します。MSAの場合は、点火回数を増やす事が目的ですので、信号線へと結線します。

このエンジンへの配線は結構作業性が悪く、一連のワイヤハーネスを引っ張り出してくる必要があります。コイルの配線は、インマニの間に入り込むため狭く作業性が悪いです。綺麗な配線を心掛けるには、この方法が最善と判断しました。

電源供給線を切断し、V-UP16からの出力線と、入力線をそれぞれ繋いでいきます。

元通りにそれぞれのコネクタを戻し、取付を完了させます。奥の方に見える青色の配線は、同時に取り付けたPWM対策用のマイコンリレーに繋ぐ点火信号線の配線を取り出した物です。マイコンリレーは、エンジン回転信号の入力も必要となるためです。

本体と、ノーマル復帰用のバイパスカプラを備え付けて、エンジン始動状況と試運転で動作確認を行い、作業が完了となります。排気量の小さいエンジンには、この様な手法によるトルク向上は効果的で、取り付けさせて頂いた方々より嬉しいお声を頂いています。

Written by Hashimoto