フィアット500 ツインエアー ターボホースの破損
リフレッシュメンテナンスのひとこま
先日、ダイナモテストにおいて出力の低下を確認した 左ハンドル MTなツインエアーの整備の抜粋シーンです。
リフレッシュメンテナンスとして、初回整備のお預かりをさせて頂いています。ステージ3メンテナンスをはじめとし、当社の整備メニューをいくつか組み合わせて施工させて頂いています。
ステージ3メンテナンスの代表的な作業でもある、カーボンクリーニングよりスタートしました。専用の機材を接続し、エンジンを始動させながら燃焼室内の汚れを洗浄・燃焼させ軟化へと導きます。
エンジン内部の状態までを確認する事はできませんが、施工後のエンジンノイズの静粛性や燃費の向上からはクリーニングによる効果の恩恵を感じる事が出来ます。
今回の出力不足の主な原因は、過給器ホースの亀裂にありました。インタークーラー通過後のエアーが、亀裂から漏れてしまうためターボの力を殆ど損失に変えてしまっていました。
バックリと、長めに切れ目が入ったターボホースです。何はともあれ、原因が簡単に見つかり安心しました。
上下のホース交換を行います。用いるのは、オリジナル商品の一つ「SessA ツインエアー・ターボホース」です。通販での販売数も多い商品の一つです。
ガタゴトとした走行中の違和感を感じていましたが、原因はストラットマウントの劣化にありました。フローティングタイプのマウントですので、母材となるマウントラバーが劣化し、ラバーの厚みが不足してくるとボディマウント部との間に隙間が生じます。その結果、ストラット上部が動くようになる為走行安定性に欠けてきます。ハンドルが取られ易くなったり、音が出たりと感じる症状としては複数あります。
交換には、ショックアブソーバを含めてストラットを外す必要があります。その後マウントを外して組み換えを行います。新品と劣化品の差は見て明らかな厚みの違いを確認できます。
部品の洗浄を行い、防錆処理の施工後に車体側へと組み戻します。ダンパー本体の性能はしばらくの間使える事が判断できた為、今回は再使用を行っています。
引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto