工場通信

メガーヌ3RS トロフィーS エンジンマウント付近の汚れ


タイミングベルトを進めているメガーヌ3RSトロフィーSです。エンジンマウントの装着されているボディ側に、吹き飛んだような滴状の汚れが付着しています。意図的に付着させるには周囲に物が沢山ですので、それは無理な話です。メーカー生産ラインで付着したとも思えません。

ベルトの交換に合わせてエンジンマウントを取り外した際に分かった事が有ります。

エンジンマウントは、ゴム素材のみで出来ていると思いがちですが、微振動を吸収するために内部にはオイルが封入しており、ダンパー効果的な働きで振動軽減を図っています。今回の汚れについてはその内部のオイルがマウント劣化により吹き出てきた物でした。画像はマウントを裏から眺めたものですが、本来は肉球の様にプニプニする部分はオイル抜けによりペタンコになっておりオイルの存在を感じませんでした。

マウントの新旧比較です。向かって左は、取り外した方のマウントです。上部の隙間の広さが劣化による潰れ具合を物語ります。

ラバー素材とアルミの接着部も随分とグラつきが発生しており、色々な意味で交換して正解です。エンジン出力の大きなエンジンですので、この様な部分の劣化は不快振動を発する原因箇所と言えます。


汚れの付着していた箇所については、清掃しておきました。隙間の些細な見た目ですがこういう箇所がキレイになると気持ちが良い事です。

この後はタイミングベルト・ウォータポンプ・クランクプーリの交換を行います。

Written by Hashimoto

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