ASNUによるインジェクタノズルのメンテナンス
ムルティプラは車検整備の進行中


車検整備進行中のムルティプラです。このところ、エンジンのアイドリング不安定問題で色々と策を練っていました。この類いの不具合は一筋縄には進まず、車の基本について考えながら目線を変えた見方をしていく必要があります。この部品が悪いから換えたら治ったというトラブルは、施工する側としては有り難い事です。
ある程度の症状改善が確認出来たので、これを機にトラブルシュート中に気になっていた事を確認しようと思います。

インジェクタノズルのメンテナンスを行うのですが、ムルティプラのインジェクタノズルを外すにはそれなりに分解しないと取り外せません。

エアクリーナ廻り、スロットル廻り、インマニに繋がる諸々、そしてインテークマニホールドを取り外し、ようやくノズルを確認出来ます。ノズル本体が割れやすいと言うのは聞きますが、割った事は無いのでいつも通り慎重に取り外します。

無事に取り外せました。

ノズルをメンテナンスするには、専用の機材が必要となります。当社ではASNUと言うブランドの設備を用いています。
過去にインジェクタメンテナンスについて取り上げた記事がありますので、宜しければそちらもご覧下さい。
ASNUインジェクタ・サービスについて

噴射量のバラツキが若干気になりますが、よくある程度のバラツキです。写真に収めれていないのですが、スプレーパターンが少し不均一に思えました。2ホールノズルですので、どちらかひとつのホールからの燃料噴射が乱れると、体感度合いとしては微妙なレベルの「イマヒトツ」「あと一歩」という症状が表れます。今回のムルティプラもその例に漏れず、微妙な症状を残していました。

超音波洗浄も行い、じっくりと改善に期待をします。


ノズルのメンテナンス後は、なるべく早い段階でエンジンを始動するのが理想ですので、組み付けを行い、しばらくアイドリングを続けます。

暖機後、気になっていた微妙な症状が随分と緩和されている気がします。明日以降に試運転を行い、症状改善を確認します。

Written by Hashimoto

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