208GTi にBMC CDAの取付
プジョー208GTiに BMC CDA を取り付けました。スポーツエアクリーナの中でも、理想的な構造のボックスをBMCは採用していまして、当社で社外のエアクリーナに交換する場合は度々この製品を使用しています。
CDAやOTAの特筆すべき点は
「クリーナーボックスがカーボン製である事。」
これにより、エンジンルーム内部の熱気をカーボンによる断熱効果である程度を遮ることができます。吸入空気温度の低下は酸素濃度を上げる為、混合気の条件を良い方向に導きます。
「クリーナ部がフレッシュエア導入側にある事」
図解を見て頂くと分かりやすいです。
フレッシュエア導入側にフィルタを置く事により、内部のフローディフレクタが吸入空気を整流します。それにより、エアーの流速向上を実現します。
(画像はOTAの物です)
内部のフィルターについては、補修用の交換フィルターが用意されていますが、何回かは洗浄と給油を行う事で繰り返し使用する事が出来ます。BMCのOTAやCDAをメンテナンスする際に何時も思いますが、洗浄することでしっかりと汚れが出てきます。洗浄液が黒く流れ出てくると言う事は、細かな粉塵汚れもしっかりと濾過している証です。
色々な部品に携わると気付かされる事も多いですが、この洗浄の際に汚れが出てこないフィルターも存在します。考えると怖いですよね。
取付を行って行きましょう。まずは、純正のクリーナボックスを取り外すことから始めます。この分解が結構な手間でして、エンジンルームの奥行きの狭い208の場合は色々と外す必要があります。
エアインテークダクトの上下、エンジンECU、バッテリ、フレッシュエア導入口、バッテリトレーを外すとようやく隙間からエアクリーナケースを出してくる事が可能です。分解内容としては、サーモスタットの交換やミッション脱着の際の途中までと同じですね。気になる方は、その様な作業のご依頼時にいかがでしょうか。
ホースの寸法調整や、ボックスの置き位置を工作を交えて作業を進め、取付を完了しました。208GTiの場合他のモデルより若干の工夫は必要になりますが、取り付けすることが可能です。
純正と同じ位置でフレッシュエアーを取り入れられる様に、エアダクトの取付を行いました。
取付後は、CDAやOTA特有の少ないアクセル開度でありながら、エンジン自体が自分から回りたがっている。その印象を強く感じることが出来ます。流速が増し、空気の流れが整うからです。グッと踏み込んだ際は、力強い加速状態になる為、エアクリーナボックスを変更するとこういう恩恵があるんだ。と楽しませてくれる製品です。
Written by Hashimoto