アバルト595 軽量フライホイールの組付けスタートです


アバルト595は、軽量フライホイールの組付けでお預かりさせて頂いています。以前のお預かり時には、オリジナルサスペンションリヤ・ビッグロータの取り付けをご依頼頂きました。昨年よりフライホイールについてのご相談と作業のご依頼を頂いていまして「前後のMCBの入荷とそれの取り付けに合わせて同時に装着を」というリクエストでした。

MCBの取り付けには、前後のバンパーを取り外す必要があるという事と、フライホイール脱着の際にミッションを降ろす為のバンパー外しを同時に完結できるという内容です。
新車から時間も距離も多くは経過していない為、取り外したミッション内部の状態は非常に良いです。レリーズベアリング及びシリンダは再使用で問題が無さそうです。

低走行のうちにフライホイール交換を行う場合は色々とメリットがあると思います。同時交換の消耗品を極力少なく抑える事が出来ますので、距離を沢山走った車よりも結果的にリーズナブルに作業を完結出来ます。さらには、エンジンの基本性能を根本的に上げる事の出来るメカニカルチューニングは、早期の施工がオススメです。

エンジンを元気に仕上げたいという思いは、アバルトを自分好みに仕立てる場合に必ずノミネートされる内容だと思っています。その際に何から手を付けるのか。悩みますよね。様々な分野のパーツがラインナップされていますので、悩んで当然だと思います。悩む時間も車遊びの醍醐味だと思っています。
その第一歩目に大物パーツでもある軽量フライホイールを選択するのは、とても堅実だと考えます。
アバルトを新車で購入し、皆様が言われるのが「発進時のもたつき感を減らしたい」や「ターボが効き出すまで低回転が使えない」といった不満点です。これらの原因は、純正で採用されている重量級部品のデュアルマスフライホールにあります。たかが1400ccの排気量にあの重たさのフライホイールはかなりの重労働に当たります。人間とは異なり、ウェイトトレーニングを積んでも鍛えられる事はありません。いつ何時も、重たいフライホールを回しながら走っていると、ストレスも溜まってきます。

軽量フライホイールに交換したからと言って、トルクが細くなるという事が起きないのは、軽量品の重量がエンジン排気量に対して適正だからです。決して乗りづらくなる事無く、軽快にエンジンを回す事が出来るならば、あれこれ悩んでいるよりも先ずはフライホールを交換してみる。アリではないでしょうか。

分厚く見えるフライホイールですが、デュアルマスのサイズを再現しようと思うとご覧の厚みは必要になります。でも、裏側はしっかりと肉抜きをしていますので外周部分が非常に軽くなっています。その為、実際の重量差以上に軽量の恩恵を受ける事が出来ます。

走行距離の割に、思った以上にディスクが減っていました。


フライホイールロックツールで、増し締め時の補助をしてもらいながら組付けを行います。使用頻度の高いツールです。
トルク管理と角度締め付けで、フライホイールを締め付けこの後ミッションの搭載となります。

Written by Hashimoto

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