GTVはデュアルマスフライホイールを
ソリッドフライホイールに変更
ミッション本体の交換進行中のGTVです。本来はクラッチの交換作業がメインだったのですが、いつの間にかミッション交換がメイン作業に変わっていました。
消耗具合も距離相応に進んでいますが、やはり3リッター V6エンジンは小排気量車よりもクラッチ消耗の速度は速いです。
新品のディスクの厚みは 8mm
取り外したディスクの厚みは 6.5mm
1.5mmの消耗は結構減っていると判断できます。
今回は、デュアルマスフライホイールをソリッドタイプのフライホイールに変更する作業も行います。
最近では主流となったデュアルマス構造のフライホイールですが、この頃から3リッターV6には既に採用されていました。2.5リッターや3.2リッターはソリッドタイプとなります。その昔初めて目にしたデュアルマス構造でした。その頃はそんな名称も知らずにいましたが、それが今のスタンダードとなっていますね。どんな思いで3.0リッターに採用したのでしょうか。
GTV 3.0 V6 デュアルマスフライホイールの重量は12.3キロ
今回は2.5リッターのソリッドフライホイールに変更します。
ソリッドフライホイールの重量は8キロでした。4キロの重量差はエンジンの軽快な回転に直結しそうです。
2.5リッターと3.2リッターでの違いは、基本となるフライホイールは同一なのですが、クラッチの容量が異なります。それに合わせてクラッチカバーを固定するボルトの本数が増えます。
6本固定→12本固定となる為、フライホイール側にボルトホールの増加を行いました。2.5のフライホイールに3.2のクラッチを使用するからです。フライホイールは新品では無くUSED品を使用しますので、取り付け前に平面とカバー取り付け部の研磨加工を行っています。フェーシングの当たり面の歪みを取り除くためです。
クラッチカバーを組付け、この後ミッションを搭載していきます。
アルファV6のミッション降ろしの作業にあたっては、作業性の悪い箇所があるのが有名な話です。既存の工具ではなんとも緩める事が出来ないのが、スタータモータを固定しているボルトです。非常に狭い場所で作業性の悪い方向から締まっているボルトにアクセスする必要が有る為、経験者は自作工具を用意せざるを得ません。メガネレンチを90度曲げてみたり、ボックスに溶接で自作品を作ってみたりと手法は色々な様です。
この様に使用します。使用頻度は少ないですが、昔作った物を使用しています。次回はメガネレンチを曲げた物を作ってみようと思います。
この後はフロントショックアブソーバを交換し、引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto