ミッションケース破損のGTVその後


クラッチトラブルが発生し、長期的お預かりが更に長引き年越しをしてしまいました。ミッションケースに大穴が開いてしまった為、修理では無く状態の良いUSEDトランスミッションへの換装を選択する事にしました。ミッションケース交換となると、合わせて必要となる部品や、内部のオーバーホールといった大掛かりな作業の必要性が出てくるため高額修理となりますので。

大切なのは、今後のトラブルの未然防止です。USEDミッションをそのまま搭載では無く、ディファレンシャルトラブルを予防的に対策を行います。

どのようにトラブルが起きるかと言いますと、デフ内部のシャフトを固定するためのロックピンの効き具合が甘くなり、走行中に抜け出てきてしまう事により、そのピンがミッションケースを内部からガリガリと削ってしまうという内容。なのでロックピンを対策品の製品に交換します。


ピンの形状を確認すると、巻き数が増えることによりピンの太さが増し、抜け落ちにくい構造となっています。こういう表からは確認出来ない箇所の対策品は感慨深いものがありますね。


レリーズベアリング・フォークベアリング・その他周辺の整備を行い、搭載前の準備を進めます。
アルミのミッションケースのボルト凝結部は、ボルトの締め込みをスムーズにする為と、カジリ防止の意味を含めてCU800 カッパースプレーを塗布します。

この後、フライホイール及びクラッチ系統の整備を進めて搭載作業へと移ります。

Written by Hashimoto

関連記事