工場通信

年内納車の大詰め作業
納車整備のタイミングベルト交換

中古車の納車整備の一コマでタイミングベルトの交換を進めています。今年の年末はルーテシア３ＲＳを２台・アバルト５９５の新車を１台 いずれも年内の納車を目標に作業を進めてきました。こんな事を言うと車販専門店の様ですが、初めて当社サイトをご覧いただく方に誤解を招いてはいけないので、改めてご説明をさせていただきます。

当社は基本的には、車両整備の専門店です。中古車・新車の販売に力を注いでいません。今年の年末は、たまたま重なりまして。どの車も当社の常連様にご注文を頂いた車両です。年末から年始にかけて、楽しんでいただける様に全車総仕上げ段階となりました。

ブルーのルーテシアは、残す作業がまだありまして、足回りやＬＳＤエンジン回りなど大物をたくさん残しています。ファーストタイム納車という形でまずは基本部分のみを整備させていただき、時期をみて改めてお預かりして大物に着手させていただきます。こんな形の納車に快く応じていただけるのも、長年のお付き合い故の事ですが甘えてばかりはいられませんので、時期が来ればまたスイッチを入れさせて頂きます。

まずは今回の整備で決めた内容をしっかりと行います。さすがに連休中にタイミングベルト切れは、あってはならぬ事ですので、消耗品の筆頭格を交換しておきます。

いつもの様にＳＳＴをセットしますが、今回もカムシャフトのセット位置にズレを確認しました。先日施工させていただいたクリオよりはましですが、ＳＳＴがセットできないレベルのズレは好ましくありません。

主な理由かこれですかね？やたらとマーキングされた痕跡が気になりましたが、予感的中です。ベルト交換の際にマーキングなんて不要なのですけどね。マーキングをつけて交換するタイミングベルト交換は、ただ単にベルトを交換しているだけだと思います。正規の位置で組む事や、ツインカムの場合カムプーリー間のベルトをタワミなくしっかりと張るなど意識するだけで仕上がりは変わりますからね。

消耗品を消化作業の様に捉えるのか、エンジンの調子・フィーリングを少しでも良くする為にと考えるのかは、大きな違いだと思います。

エキゾースト側カムプーリは、センターナットを緩めればフリープーリーとなるので、マーキングの意味が無くなります。

クランクシャフトプーリーを純正品から、当社オリジナルの軽量品に交換します。重量差にご注目。

２．２キロが９００グラムです。めちゃくちゃ軽くなります。純正品が相当重いですからね。数々のプーリー製作を行ってきましたが、このシリーズが最も重量比が大きいです。
スロットル開度に対するエンジンのツキが良くなるので、スロットルコントローラ的な効果を感じることが出来ます。おすすめ商品です。

ピストン位置に対して正しい位置にカムシャフトをセットし、組み付けを行います。

まだ残り作業がありますので、引き続き作業を進めます。

Written by Hashimoto